日本ケーブルラボは、2016年10月にE-PON相互接続運用仕様(JLabs SPEC-027)を改定しました。改定概要は次のとおりです。

【改定対象仕様書】
改定前:JLabs SPEC-027 1.0版「E-PON相互接続運用仕様」
改定後:JLabs SPEC-027 1.1版「E-PON相互接続運用仕様※会員ログインの上、ご覧ください。

【改定概要】
ラボでは、E-PONを設置、運営するケーブル事業者が、OLTおよびONUをマルチベンダー化するのに必要な相互接続性を確保するため、2012年6月からPON相互接続検討WGを立ち上げ検討を進めてきました。
すでに1.0版は、2014年4月に発行していますが、これは下位層を主体とした相互接続仕様の基本方針を示すという位置づけであり、接続プロトコルの上位階層に属する監視制御用コマンドの規定は継続して検討してきました。今般、上位階層の監視制御用コマンドの規定作業が完了しましたので、1.0版を改定する形でそれを規定しました。

<E-PON相互接続に関する階層>

spec02711infoph01

本仕様に準拠した製品が登場することにより、これまでは異なるベンダー製品間の接続性が担保されていないためにOLTとONUとは同一ベンダーとする必要があったところ、マルチベンダー化が可能になり、調達コストの低減や機器選択肢の拡大などの効果が期待されます。

<仕様化の効果>

spec02711infoph02


なおラボでは、来年2月にベンダーの協力を得て、本仕様に準拠した異なるベンダー製品間でのOLT-ONU相互接続実証試験を行う予定です。