Orthogonal Frequency Division Multiplexing
直交周波数分割多重
互いに直交する多数の搬送波(サブキャリア)を周波数軸上に並べて行うデジタル変調方式
搬送波は波形の山が隣の搬送波の波形の谷と重なるように設定される。この状態を直交と呼び、これにより搬送波は隣接搬送波との干渉なく高密度に配置される。
個々の搬送波はQPSK、16QAM、64QAMなど従来方式で変調するが、搬送波が多い分、単一搬送波方式に比べて搬送波のシンボルレートが低速(シンボル長は長大)になり、またシンボルの1/128~1/4程度を複製したガードインターバル(GI)と呼ばれる信号をシンボルの後ろに付加することもできるため、マルチパス等で生じる遅延波による干渉の影響を低減することができる。
日本および欧州の地上デジタルテレビジョン放送に採用されている。