日本ケーブルラボは、一般社団法人 日本CATV技術協会が主催された「ケーブル技術ショー2021」(6/3(木)・4(金)開催)に、ラボが研究開発した5つの技術を、「次世代配信技術」、「運用高度化技術」、「サービス高度化技術」の3つのカテゴリーにわけて紹介しました。
なお、今年は、コロナ禍の中での展示会のため、感染拡大を回避するため実機での技術展示ではなく、説明ビデオで紹介させていただきました。

ケーブル技術ショー2021 展示概要

カテゴリー 展示名 概要
次世代配信技術 放送通信自動切換え映像配信技術
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ケーブル局の配信側(HE)で、時々刻々と変化する映像コンテンツの視聴率、ネットワークの輻輳状況、およびコンテンツの緊急度に応じて、配信方式(RF/IP)と映像解像度(4K/HD/SD)を適応的に切り換えて送信し、受信側(STB)では、RF配信あるいはIP配信された映像信号をシームレスに再生する、映像配信技術です。
ローカル5Gによる映像配信技術
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ローカル5Gをケーブル回線のラストワンマイル;集合住宅や難視聴地域など、への適用を目的に、ラボが考案した適応型MBMS (Multimedia Broadcast Multicast Service)方式を検証するためのシミュレータについて紹介しています。この適応型MBMSシミュレータは、ローカル5G環境で効率よく、安定した限られた最適なパラメータの設定条件をシミュレーションするためのものです。
運用高度化技術

宅内Wi-Fiリモート保守技術
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近年、利用拡大が進む宅内Wi-Fiに対して、ケーブル事業者から高まっている、ユーザサービス向上と保守費削減要求を実現可能とするものです。具体的には、ラボ運用仕様に準拠したACS(Auto Configuration Server)により、コールセンターや局からのリモート操作で、宅内Wi-Fiルータの設定情報の読出しやリセットができます。
サービス高度化技術 視聴ログデータ統合データ管理基盤
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ACSで収集されるSTB視聴ログデータは、新サービス展開や経営判断などに有益なデータとなりますが、現状では、ACSベンダごとの独自仕様のためフォーマットが統一されていないことから、視聴ログデータ統合データ管理基盤(DMP)は、異なったACSからの異なった視聴ログデータフォーマットを統合し、BIツールにより一元的に分析・可視化を可能とするものです。
地デジコミチャン連携ハイブリッドキャストサービス
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地デジコミチャンに連携するハイブリッドキャストのサービスを例示として、EC・宅配サービス、ワクチン接種予約、給付金申請をデモにて紹介しています。なお、ハイブリッドキャストの起動方法としては、データ放送起動の他、タブレットによる外部起動(ハイコネ)のいずれも可能です。