日本ケーブルラボは2021年7月13日(火)、Zoom Webinar配信により第44回ラボワークショップ「着々と進行するIPv6化 ~なぜIPv6対応を急ぐのか~」を開催しました。

IPv4アドレス枯渇から早10年。世界中のWWWサーバのIPv6対応が進む一方で、ユーザ環境のIPv6対応も急速に浸透しています。本ワークショップでは、国内フレッツを中心としたIPv6をとりまく最新動向や海外の動き、そしてCGN等IPv4アドレス共有技術が抱える課題について紹介しました。
また、事業者がIPv6サービス対応検討時に陥りがちな例や設備導入の考え方について実例を交えてながら解説し、さらに、コロナ禍での「新しい日常」において生じている課題に対する総務省の取り組みなど、幅広い内容となりました。

1. 日時・場所
2021年7月13日(火)14:00~16:20  Zoom Webinar配信
2. 参加者数
224名
3. プログラム
当日の講演動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。

「IPv6アップデートとラボ技術仕様ガイドライン最新版のご紹介」 一般社団法人日本ケーブルラボ
IPv6トラフィックが右肩上がりで伸び続けている現状について説明するとともに、フレッツ系サービスを中心にIPv6がどのように認知されつつあるのか、事例を交えながら紹介しました。
さらに、ラボが2020年3月に改定した「JLabs DOC-009 3.0版 IPv6対応ケーブルインターネット アクセス技術仕様ガイドライン」を紹介しました。
「枯渇して10年、振り返ると普及が進んでいるIPv6」 日本インターネットエクスチェンジ株式会社
国内外におけるIPv6対応状況、およびIPv6対応検討時に事業者が陥りやすい例について紹介いただきました。
「IPv4アドレスの利用を巡る最近の課題 ~IPv6アドレス普及の必要性~」
一般社団法人日本インターネットプロバイダー協会
IPv4アドレスシェアの増大に起因したP2Pゲーム等における接続性課題、そして「ゲーム・エンタメのネットワーク接続性課題検討WG」での検討結果について紹介いただきました。
「なんだかやれそうな気がするIPv6」 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
IPv6導入の具体的手法や考え方、費用、期間について、事業者役とSIer役に扮した対話形式でわかりやすく紹介いただきました。
「あづみ野テレビにおけるIPv6サービス導入について」 あづみ野テレビ株式会社
あづみ野テレビ株式会社のIPv6サービス導入検討から、工事、運用に至るまで、ステップごとにポイントを紹介いただきました。
「FTTH設備導入とIPv6への対応」 株式会社Goolight
FTTHインフラ検討開始と同時に始まったIPv6サービス検討。
JCOM株式会社との共同検証から工事・運用に至るまでの過程について解説いただくともに、2021年6月1日よりサービスを開始した「ドコモ光タイプC」について紹介いただきました。
「「新たな日常」におけるインターネットのサービス品質確保に向けて」 総務省
「新たな日常」の定着によるインターネット利用の拡大により生じているトラヒックの高止まりや、オンラインライブ等による急峻なトラヒック増について情報提供いただきました。
また、総務省としての検討状況や今後の取り組み、そして総務省で確認している国内のIPv6対応状況等について紹介いただきました。