ケーブルTV技術の方向性を占う技術書『羅針盤』の2012年度版を改訂した『羅針盤2014』が完成しました。あえて短期間で改訂に踏み切った理由は、IP技術の進展があまりにも著しく、さらにこの1~2年のケーブルを取巻く環境変化も激しいと判断したことがありますが、最も大きな理由は、今後のケーブルサービスとこれを支えるインフラをどう構築していくのか、ここ数年のうちに、各ケーブル事業者が自ら進むべき方向性を決める必要に迫られると判断し、そのための判断材料となる最新の技術情報が大いに役立つと考えたからです。

こうした状況を踏まえ、本書では、アクセス伝送インフラ、ネットワークシステム、端末アプリケーションの3項目について内容を大幅に更新しました。伝送インフラに関しては、HFC高度化と光マイグレーションに関する記述を、最新の調査分析情報を反映させ強化しました。ケーブルプラットフォームでは、ID連携とネットワーク仮想化に関して大幅な内容追加を行いました。端末技術に関しては,未来端末として10年後のSTBの在り方やウェアラブル端末の最新情報を折り込むなど内容を刷新しました。また最後には、ラボが向こう1年間で取り組む2014年度技術課題も提示しました。

近日中に、会員の皆さまへお送りいたしますので、ぜひケーブルにおける最新の技術動向を把握いただき、今後のサービス・インフラ構築のご判断にお役立てください。