2018年12月20日(木)、一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンターと共催で、「CATV事業者向け IPv6ハンズオン ~ARRIS CMTS編~」を同法人にて開催しましたのでご報告します。

1. 参加者数
8社8名

2. プログラム
(1)「ケーブル業界におけるIPv6への取組み」日本ケーブルラボ(座学)
IPv6最新動向をオンラインゲームの事例を交えて紹介したほか、ケーブル業界のIPv6普及状況、ケーブルインターネットにおけるIPv6導入事例、ならびに将来的なシングルスタック構成の重要性について説明。

(2)「IPv6入門編」日本ネットワークインフォメーションセンター(座学)
IPv6の概要として、主な機能やIPv4とは異なるIPアドレスの割り当て方式などの特徴について紹介。またIPv6の導入に向けた設計・構築・運用の方針、及びアドレッシングやDNSについて説明。

(3)「IPv6CATVハンズオン(ARRIS CMTS編)」日本ネットワークインフォメーションセンター(ハンズオン)
ARRIS社製CMTS*1、DHCP*2、VyOS*3、ケーブルモデム等の設定をCMTSの実機を用いて行ったほか、ホームルータの設定や、CPE*4がIPv6アドレスを取得する様子をパケットキャプチャするなど、パソコンがIPv6に接続する様子を実機にて確認。


*1 CMTS(Cable Modem Termination System):同軸ケーブルを用いた通信システム(DOCSISなど)でヘッドエンドに設置され、宅内のケーブルモデムと対向する装置

*2 DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol):コンピュータ等の通信機器がインターネットに接続するために必要なIPアドレス、サブネットマスク、DNSなどの情報をサーバから自動的に割り当てるためのプロトコル

*3 VyOS:オープンソースのネットワークオペレーティングシステム。主にソフトウェアルータとして利用される

*4 CPE(Customer Premises Equipment):電気通信サービスにおいて、利用者の宅内または構内に配置され、局側のネットワーク管理サーバが管理対象機器を管理するための共通プロトコル(CWMP)