日本ケーブルラボは2019年7月24日(水)、4Kに続く新しい映像表現方法として注目を集めるVR(Virtual Reality)/AR(Augmented Reality)技術において、360度VR映像技術の規格、標準化状況、制作/編集/配信技術、ならびに本サービスの展開の紹介を目的に、第31回ラボワークショップ「VR映像技術の最前線」を開催しました。なお、本ワークショップでは開催趣旨に合わせ、通常のカメラに加え、360度VRカメラを用いた講演風景のライブ配信も実施しました。

1. 日時・場所
2019年7月24日(水)14:00~17:00 TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター

2. 参加者数
48名(会員別参加状況:正会員11社、賛助会員13社)
ライブ配信最大アクセス数:45(通常カメラ+360度VRカメラ)

3. プログラム
当日の講演資料・動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。

(1)「360度VR映像再生におけるSTBに対する機能要件」日本ケーブルラボ
表示解像度が4K以上の360度VR映像を活用した加入者向けSTBで新サービスを提供するため、STBに要求される基本機能、VR映像再生機能、STB本体やリモコンへの機能要件などをとりまとめた『360度VR映像再生STBサービスに関する機能要件書(JLabs DOC-060)』の概要について説明しました。

(2)「HMDおよびAR VR動向調査報告」日本ケーブルラボ
ラボが作成した『HMDおよびAR VR動向調査報告書(JLabs DOC-054)』の概要として、VRやAR映像の再生デバイスとして注目されるHMD(Head Mount Display)に関して、その歴史、種類、製品、配信プラットフォーム、トラッキング技術、データ伝送方式、および標準化動向について説明しました。

(3)「VR映像の圧縮伝送、VR映像の最新標準化状況」KDDI株式会社
VR伝送の基本的な考え方、360度映像のアプリケーションフォーマットであるOMAFの要件・機能概要、配信方式の基本的な考え方、ならびに伝送規格について説明しました。

(4)「VRコンテンツの制作と活用について」上越ケーブルビジョン株式会社
ケーブル事業者の現場での360度カメラを使用したVRコンテンツの制作と活用事例、実際の撮影を通じて現場で直面した問題点について紹介しました。

(5)「VRコンテンツ編集 ~Insta360を利用して~」株式会社ハコスコ
360度カメラの原理と撮影時の注意点、および手振れ補正の概略について実機を交えて説明しました。また、Insta360カメラを使用する際の注意点についても紹介しました。

(6)「B2B向けVRビジネス」株式会社ACCESS
企業間取引向けのVRコンテンツの利用シーンやVRソリューション、および地域の利点を活かしたケーブルテレビ向けVRの利用方法について紹介しました。

(7) タッチアンドトライ(デモンストレーション)株式会社ハコスコ
8K映像を高性能・低価格で提供できる360度VRカメラを紹介するとともに、その特徴について実機を交えて説明しました。