日本ケーブルラボは2019年12月4日(水)、TKPガーデンシティ大阪梅田にて、2019年度における活動および調査の報告を目的として第44回ラボ技術セミナーを開催しました。

1. 日時・場所
2019年12月4日(水)14:00~17:30  TKPガーデンシティ大阪梅田

2. 参加者数
64名(会員別参加状況:正会員15社、賛助会員6社)

3. プログラム
当日の講演資料はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。
(1) 活動総括
2019年度ラボの主な活動状況として、仕様改定・技術調査報告書発行(集合住宅通信高速化調査報告書改定、ケーブルDLNA運用仕様改定等)、認定審査概要、ハンズオン実施状況、ケーブル技術用語検索サービス概要、ワークショップ実施状況(ケーブルIPv6最新動向、地域BWAとLPWA連携によるケーブルアプリ実証等)について報告しました。

(2) 事業企画委員会の活動報告
事業企画委員会の2019年度の検討テーマである次世代映像サービスの在り方において、都市型サービス(パーソナルレコメンド)、地方型サービス(ケーブルお買い物)、共通型サービス(遠隔診療)、ならびに臨場感映像サービスの取組み状況について報告しました。

(3) 技術委員会の活動報告
技術委員会の2019年度検討事項(ホームIoTセキュリティガイドライン策定、AR/VR映像のサービス要件と運用仕様策定、AIシステム構築ノウハウと実証実験、4K字幕・文字スーパー運用仕様策定、ハイブリッドキャストのサービス要件・運用仕様策定、マルチキャストABR調査と実証実験)について実施状況を報告しました。

(4) Wi-Fi関連運用仕様(メッシュ、リモート保守)
Wi-Fi APの性能評価、メッシュWi-Fiの性能評価(無線カバレッジ、スループット、ハンドオーバー)、メッシュWi-Fi導入に伴う考慮ポイント、宅内Wi-Fiリモート保守システムについて実証実験結果を交えて報告しました。

(5) ITU-T SG9活動状況
IP放送技術基準を含むRF+IPケーブルシステムの要件、業界ACS、開発途上国のデジタルケーブルTVシステム導入支援といったITU-T SG9におけるラボ活動状況、及び日本メンバの主な活動状況、ならびに他国の提案概要について報告しました。

(6) G-PON相互接続実証実験報告
異ベンダのG-PON OLTとONUの相互接続を規定したG-PON相互接続運用仕様(SPEC-036)の概要、実証実験概要と実証試験結果について報告しました。

(7) 第3世代STBの業界ACS接続機能認定
第3世代STBが接続するケーブル業界のACSの初期設定、視聴情報収集などのSTB遠隔管理機能の概要、及びこの業界ACSに接続する第3世代STBの認証試験の概要を説明しました。

(8) 5G実証実験
総務省案件として実施した、28GHz帯におけるローカル5Gを用いた実証実験について、情報通信研究機構(NICT)での電波暗室/人工気象室での電波伝搬試験、愛媛CATVやジェイコム東京エリアでのフィールド実証試験について、その結果および伝送品質測定結果について報告しました。

(9) ホームIoT関連標準化とサービス提供状況調査
ホームIoTの業界最新動向、ケーブル事業者における取組み状況、標準化に関するアンケート結果報告、ならびに今後の課題とその対応について説明しました。

(10) コンテンツセキュリティの最新動向
コンテンツセキュリティ技術を概観した後、最新技術として注目されるCPIX及びBlockchainの概要と活用方法について紹介しました。

(11) 海外技術調査報告
2019年度に開催された国際技術展示会(COMPUTEX、ANGA COM、Cable Labs Summer Conference、SCTE EXPO)について、総論、ポイント、個別技術分野の動向を報告しました。

(12) ラボ教育制度
ラボが主催する教育制度(JQE資格検定制度、eラーニング(JQE基礎講座、ソフトウェア基礎講座))について、制度の内容と現在の受講状況などを報告しました。