日本ケーブルラボは2020年8月5日(水)、ライブ配信により第36回ラボワークショップ「宅内Wi-Fi最前線 ~リモート保守、Wi-Fi6、メッシュWi-Fi~」を開催しました。
本ワークショップでは、日本ケーブルラボによるWi-Fi6(IEEE802.11ax)とメッシュWi-Fiの技術解説とパフォーマンス評価の説明、宅内WiーFiリモート保守システム運用仕様とガイドラインの紹介につづいて、関連する最新製品動向をベンダから紹介していただきました。

1. 日時・場所
2020年8月5日(水)14:00~16:10  YouTube ライブ配信

2. 参加者数
232名(最大同時接続数)

3. プログラム
当日の講演資料・動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。

(1)「Wi-Fi6とメッシュWi-Fiの仕様と技術」一般社団法人日本ケーブルラボ
WiーFi6の特徴(高速、多端末動作時のスループット向上、省電力など)とそれらを実現する技術(1024QAM, OFDMA, Mu-MIMO, BSSカラーリング他)を解説しました。メッシュWi-Fiでは、国際標準となっているEasy Meshの特徴(AP間ローミング、 データエレメントによるリモート保守など)を解説しました。

(2)「宅内Wi-Fiリモート保守システム運用仕様と導入ガイドライン」一般社団法人日本ケーブルラボ
日本ケーブルラボが策定したSPEC-041 宅内Wi-Fiリモート保守システム2.0版を対象にACSによるリモート保守システムの機能を説明するとともに、Wi-Fi CPE(Wi-Fiルータ機能を内蔵モデムなど)の機器認定システムを紹介しました。導入ガイドライン DOC-069 ではACSのユースケースを紹介しました。

(3)「Wi-Fi6のパフォーマンス指標と実力」一般社団法人日本ケーブルラボ
Wi-Fi6の性能指標(無線カバレッジ、単独・多端末動作時スループット、遅延など)と実測システムを紹介した後、複数のWi-Fi6ルータと端末を使って実測した結果をWi-Fi5(11ac)と比較して解説しました。市販のWi-Fi6機器の組み合わせで上下方向とも1.5Gbpsを超えるスループットが得られたことや、複数のWi-Fi6端末が同時動作した時のスループットの平均化を確認したことなどを報告しました。

(4)「最新商品紹介 Wi-Fi6」ネットギアジャパン合同会社
昨今のテレワークの拡大に伴ってWi-Fi6ルータの販売が伸びている。これを例とした市場のニーズに対応するエクステンダーおよびメッシュを含めたローエンドからハイエンドまでの機器のラインアップを紹介していただきました。また、Wi-Fi6E(欧米向け6GHz帯Wi-Fi6)への対応予定が紹介されました。

(5)「最新製品紹介 スマートホームを実現するカスタマーエクスペリエンスマネジメントプラットフォーム」Plume
J:COMで採用されているメッシュWi-Fiであり、クラウドで管理・制御するシステムの特徴(自動最適化、リモート保守、ホームセキュリティサービスなど)を紹介していただきました。スマートホームのためのWi-Fiサービスプラットフォームであり、Wi-Fiに付随する問題の解決に有効との説明に加えて、Wi-Fiネットワーク(アクセスポイントと端末)のモニター、自動最適化などのビデオデモが行われました。