日本ケーブルラボは2020年11月24日(火)、YouTubeライブ配信にて、2020年度における活動および調査の報告を目的として第45回ラボ技術セミナーを開催しました。

1. 日時・場所
2020年11月24日(火) YouTube ライブ配信

2. 参加者数
151名(会員別参加状況:正会員54社、賛助会員21社)

3. プログラム
当日の講演資料はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。

(1) ラボの活動総括
2020年度ラボの主な活動状況として、
①運用仕様・技術調査(VR自主放送・5G最新技術動向調査等)②認定審査概要③ケーブルコンベンション講演・展示④ワークショップ実施状況(5Gの今後の展望、宅内Wi-Fi最前線等)について報告しました。

(2) 事業企画委員会活動報告
事業企画委員会の2020年度の検討テーマの中で、「IP配信へのサービス移行」の取組み状況について報告しました。

(3) 技術委員会活動報告
技術委員会の2020年度検討事項(①IP化を見据えた最新技術動向調査②自治体向けIoTサービス調査③バイタルセンサの活用に向けた調査④ケーブルテレビ自主放送でのハイブリッドキャスト対応⑤FTTH障害予兆へのAI適用⑥eスポーツ対応超低遅延映像通信技術の調査⑦低遅延映像コンテンツ配信手法の調査)の実施状況について報告しました。

(4) セキュリティ
①ケーブルセキュリティ
ケーブル業界に向けた、社内設備および顧客サービス機器へのセキュリティ対策に関する最新情報について紹介しました。

②IoTセキュリティ
「JLabs DOC-067 ケーブル事業者におけるホームIoTセキュリティガイドライン」をベースに、ケーブル事業者の視点、他ガイドラインの参照で検討漏れ防止、運用に関する法律解釈、そして具体的な製品とサービスなどについて説明しました。

(5) 次世代サービス
①ハイブリッドキャスト
ケーブル自主放送(地デジコミチャン)においてハイブリッドキャストサービスを提供するために、「JLabs SPEC-029 ハイブリッドキャスト運用仕様、および関連仕様の改定内容と、実機を使った実証試験の結果について報告しました。

②サウンドVR
VR機能の一部として、STBと連動する「音のVR」専用アプリについて開発、評価した内容を報告しました。

(6) 次世代インフラ
①PON高度化
1G/10GbpsのFTTHを展開している事業者が、より高速のPONシステム(10G/40Gbps)に移行する場合やPONの分散システム(R-OLT)の構築する場合、ならびにPONを用いて5G無線基地局を収容する場合の方法および留意点を検討した結果を報告しました。

②5G
2020年末のローカル5G向け新周波数割り当てを考慮し、今年度5G重点テーマである「適用型MBMS」、および「MEC」の検討状況について報告しました。また、「JLabs DOC-073 5G最新技術動向調査報告書」の発行報告も行いました。

(7) 海外技術調査報告:NAB・SCTE
今年度の海外技術調査は、オンラインイベント形式での参加となりました。
調査内容として、①新型コロナに対応した新しい事業戦略②ATSC 3.0(NextGen TV)③放送のIP化・クラウド化④新しい有線・無線ネットワーク(FTTH、5GやWi-Fi 7を含む)⑤DOCSIS 4.0、統合クラウドコアの構築(コンバージェンス)⑥セキュリティ⑦IoT⑧AI応用、などについて報告しました。

(8) ラボ教育制度のご案内(新eラーニングサービス開始)
ラボが主催する教育制度(JQE資格検定制度、eラーニング)について、制度の内容と現在の受講状況などを報告するとともに、本年度から開講した「事務系のためのケーブル技術入門講座」について紹介しました。