日本ケーブルラボは、先に一般社団法人 日本ケーブルテレビ連盟/一般社団法人 日本CATV技術協会/一般社団法人 衛星放送協会が主催された「ケーブル技術ショー2022展示会(7/28~29開催)」に、ラボの今年度の取組み「オールIPに向けた取組み」の重点項目のうち、運用高度化と無線に関する展示を行いました。具体的には、ラボブース概要、PON仮想化、ローカル5GによるIP放送、および宅内リモート保守に関するそれぞれの技術を紹介しました。

これらの展示概要に関する紹介動画をラボホームページにて掲載します。ケーブル技術ショーサイトでお見逃しされた方は、ぜひご視聴ください。

展示概要

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PON仮想化(運用高度化)
PONの運用保守の自動化を目指すVOLTHA(Virtual OLT Hardware Abstraction)技術と、ラボが実施したE-PONとG-PONの一元管理基本機能の評価試験結果を中心に紹介しています。この技術により、ケーブル事業者がE-PONとG-PONを同時に展開しても、一元的にPONの管理が可能となり、効率的な運用保守が可能となります。
デモでは、ONOS(Open Network Operating System)、VOLTHA、E-PONとG-PONのOLT/ONUの実機により、PONの一元管理を実演しました。
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ローカル5GによるIP放送(無線)
IP配信方式と5Gのブロードキャスト配信(MBMS:Multimedia Broadcast and Multicast Service)を組み合わせ、ラボが策定したローカル5Gによる効率的なIP放送伝送を実現する適応型MBMS※モデルシステムと、その動作検証システムを紹介しています。この技術により、ローカル5Gを活用した引込線の無線化技術により、ケーブルテレビにおける課題である、集合住宅における棟内設備の広帯域化等に伴う改修や過疎地域における共聴施設の老朽化対策に貢献できます。
デモでは、本技術の4つの特徴(視聴番組限定配信、BC/UC適応切換配信、無線変調適応型可変ビットレート符号化およびBC/UCシームレス切換)について、動作検証システムにより実演しました。
※適応型MBMSは、令和3年度総務省「ケーブルテレビネットワーク構築におけるローカル5G活用技術に関する調査研究」の成果です。
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宅内Wi-Fiリモート保守(運用高度化)
ケーブルテレビ利用者が使用する宅内Wi-Fiルータの動作状況や設定情報をコールセンターなど遠隔地からモニターし、設定の変更や再起動が可能になる保守システムを紹介しています。この技術により、コールセンター等での電話対応で、利用者の申告内容の初期調査が可能となり、早期に問題解決ができる可能性が高く、利用者の満足度向上につながると同時に、事業者の保守費削減に繋がります。
デモでは、JLabs SPEC-041 2.0版の機能を実装するACS(自動構成サーバ)とWi-Fiルータを有線で接続した基本構成において、ACSをコンソールPCで操作してWi-Fiルータの設定情報の読出しと変更、ACSとWi-Fiルータ間の速度測定、さらにWi-Fiルータと接続しているPCとスマホの情報表示を実演しました。
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展示会場風景