日本ケーブルラボは2024年9月10日(火)、第63回ラボワークショップ「見えてきた次世代PON!~ケーブルテレビ事業者のアクセスインフラ計画のためのエッセンス~」を開催しました。

ブロードバンド・インターネットサービスの提供において、PON(Passive Optical Network)は必要不可欠な技術となっています。PON技術を使った1Gサービスの提供開始から約20年、10Gサービスは約10年が経過しており、海外では近年すでに25Gサービスが開始されています。このような背景から、ケーブルテレビ事業者が通信事業者に対して優位性を持った中長期的なアクセスインフラ計画を立案するためには、次世代PON技術の動向を網羅的に把握しておくことが重要です。
日本ケーブルラボでは、10G PONの後継技術として25Gや50G PON、さらに超高速PONの動向、現行インフラへの整合性やユースケースについてまとめた調査報告書「次世代光アクセスネットワーク技術 (JLabs DOC-106 1.0版)」を近日発行する予定です。今回のワークショップでは、本調査報告書のエッセンスと製品事例を紹介しました。

  1. 日時・場所

    2024年9月10日(火)14:00~16:00
    Zoom Webinarによるオンライン配信

  2. 参加者数

    214名

  3. プログラム

    当日の講演動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。

    ※一部講演者の希望により視聴できない講演があります。あらかじめご了承ください

    「次世代光アクセス技術の動向」 一般社団法人日本ケーブルラボ
    光アクセスネットワーク技術の高速化と規格標準化の動向を説明しました。
    「Beyond 10G-PONの動向 25GS-PON製品化状況」 APRESIA Systems株式会社
    ケーブルテレビFTTHでは現在10G光が一般的に使われるようになりましたが、家庭用インターネット回線の更なる高速化への要求により、様々な次世代PON規格が立ち上がっています。今回はBeyond10G PONの動向と、最近益々と注目を浴びる機会が多くなっている25GS-PONの製品について紹介しました。
    「50G-PON 高速通信の意義と課題」 シンクレイヤ株式会社
    over10Gとなる次世代の50G-PONについて、高速通信における50Gの意義やユースケースをご紹介しました。また、リリース可能な製品についても併せて紹介しました。
    「Open XR Optics技術と適用検討」 株式会社 KDDI総合研究所
    デジタルコヒーレント技術を用いてPoint-to-Multipoint型のネットワーク構成での高速通信を可能とする光モジュール技術「Open XR Optics技術」について、技術概要と各社が取り組む実証実験の内容、想定される適用シナリオを紹介しました。
    「次世代光アクセス技術の今後の展望」 一般社団法人日本ケーブルラボ
    次世代光アクセスシステムの既存システムとの共存性、通信事業者との差別化、ユースケースを解説、また今後の展望について考察しました。