日本ケーブルラボは2024年12月17日(火)、第64回ラボワークショップ「ケーブルテレビを守るセキュリティ~リスクを見直し、対策を~」を開催しました。

近年、サイバー脅威は高度化・巧妙化しており、特に、ランサムウェア攻撃による業務システムの停止や、サプライチェーン経由の情報漏えいなど、深刻な被害が発生しています。この状況は電気通信と放送という国の重要インフラを担うケーブル事業者にとって対岸の火事ではありません。
今回のワークショップでは、重要インフラとしてのセキュリティ対策、サプライチェーン対策、そしてクラウドサービスのセキュリティ管理に焦点を当て、最新のサイバーセキュリティの動向とケーブル事業者が取るべき対策について、事例を交えて紹介しました。

  1. 日時・場所

    2024年12月17日(火)14:00~16:00
    Zoom Webinarによるオンライン配信

  2. 参加者数

    144名

  3. プログラム

    当日の講演動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。

    「最新のサイバーセキュリティ動向〜ソフトウエア・サプライチェーンとAIに関するセキュリティ~」 兵庫県立大学大学院(日本ケーブルラボ セキュリテイ・アドバイザー)
    昨今、オープンソフトウェアなどのサードパーティソフトの普及により、ソフトウェアサプライチェーンに対するセキュリティ管理が課題となっています。また、生成AIに代表されるAI技術を企業が積極的に導入する動きのなか、AIに対するセキュリティ・プライバシーの懸念も指摘されています。本講演では、ソフトウェアサプライチェーン対策および、AIセキュリティマネジメントの動向について解説しました。
    「重要インフラ「ケーブルテレビ」を守るセキュリティ対策~連盟・ラボのケーブルテレビ事業者セキュリティ対策向上の取組み~」 日本ケーブルテレビ連盟・日本ケーブルラボ
    前半は日本ケーブルテレビ連盟より、重要インフラ「ケーブルテレビ」のセキュリティに関する連盟の取り組みの紹介をしました。後半は日本ケーブルラボより、公開している「ケーブルセキュリティ調査報告書」アップデート状況のご説明、ケーブルテレビのセキュリティとして「組織対策・対策の進め方と技術・インシデント対応・セキュリティ人財育成の取組み」などについて解説しました。また「総務省 ICTサイバーセキュリティ政策の中期重点方針」についても紹介しました。
    「続く大規模サイバー攻撃、被害の経験からはじめたセキュリティ対策」 株式会社秋田ケーブルテレビ
    自社がサイバー攻撃被害を受けたことをきっかけにはじめた、セキュリティ対策への取り組みについて紹介しました。
    「クラウドを狙う脅威アクターから学ぶ」 フォーティネットジャパン合同会社
    パンデミック発生以後、クラウドへの移行がハイペースで進むとともにクラウドを狙う脅威も増しています。これからの防御を考える材料として、クラウドをターゲットにする脅威アクターを解説しました。