日本ケーブルラボは2017年1月、HDR(High Dynamic Range:高ダイナミックレンジ)に関する調査結果を報告書としてまとめました。
HDRは4K・8K解像度とならび高画質化を実現する技術の一つとして期待を集めています。2018 年に放送開始予定の高度BSの4K・8K実用放送に採用される予定であり、2016年8月に開始された高度BSの試験放送においても一部番組はHDRで放送されています。
日本ケーブルラボでは、HDRが採用される高度BSの再放送や自主放送におけるHDRの導入を視野に入れ、2015年から調査を続けてきました。今回の調査報告書では、4K・8Kに関連する国内のHDR方式の規格・標準化状況や日本ケーブルラボにおける検討状況についてまとめました。
【報告書名】
JLabs DOC-038 1.0版「HDR調査報告書」
本調査報告書では、運用仕様策定状況やケーブルにおいてHDRを導入する際のケーブル設備(ヘッドエンド、STB)への影響や対応する上での課題を整理するとともに、課題解決に関連したインタフェース規格標準化等の調査結果、さらに4K HDRの画質評価結果について報告します。
【調査報告書の構成】
第1章 高画質化のための技術
1.1 画質を決める5つの要素
1.2 解像度
1.3 ビット深度
1.4 色域
1.5 フレームレート
1.6 輝度
第2章 HDR(高ダイナミックレンジ)技術の概要
2.1 静止画のHDRと動画のHDR
2.2 HDRの効果
第3章 HDR方式の規格・標準化および商用化動向
3.1 HDR方式
3.2 HDRの標準化動向
3.3 HDRの商用化動向
3.4 HDR対応テレビ
第4章 日本ケーブルラボにおけるHDR対応の検討状況
4.1 標準化状況
4.2 ケーブル設備へのHDR対応
4.3 HDR放送の導入に向けた検討
4.4 4K HDR画質評価
第5章 まとめ
Appendix I 参照文献
Appendix II 用語集