日本ケーブルラボは、2019年6月19~20日に東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催されたケーブルコンベンション2019において、「日本ケーブルラボ講演 ~次世代の映像サービス~」と題した講演を行いました。同時開催されたケーブル技術ショー2019では、主催者テーマゾーンにおいて「ケーブルアプリ」「次世代編集技術」「運用高度化技術」「次世代配信技術」をテーマにラボで研究開発した技術やシステム等について説明パネルを展示するとともにデモンストレーションを行いましたのでご報告します。
当日は、講演、展示ともに多くの方々にご来場いただきました。ありがとうございました。

1. ケーブルコンベンション講演
・日時 2019年6月20日(木)16:00~17:30
・会場 東京国際フォーラム ホールB5(1)
・講演内容 「日本ケーブルラボ講演 ~次世代の映像サービスについて~」
※講演資料はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。
①業界ビジョンとサービス化ロードマップ
今後激化する競争環境の中で、ケーブルテレビ業界がどうあるべきかを紹介した。
②高度な映像配信技術
ライブ映像の効率的な配信方法(M-ABR:Multicast Adaptive Bit Rate)を紹介した。
③ケーブルテレビの次世代映像配信技術
視聴状況に基づく放送・通信配信方式自動切換え技術を紹介した。
④NAB 2019最新動向
映像サービス技術の最新動向について、NAB SHOW2019での調査結果を交えて紹介した。

2.ケーブル技術ショー展示
・日時 2019年6月19日(水)9:30~18:00
    2019年6月20日(木)9:30~17:00
・会場 東京国際フォーラムホールE
・展示内容
(1) ケーブルアプリ
地域BWA×LPWA用アプリケーション
LPWA(LoRa)と地域BWAとの連携活用事例として、見守りセンサ、温湿度センサおよびLPWAを連携したシステム、リアルタイムに位置情報・温湿度情報をクラウド上で管理・確認できるシステムを紹介。横須賀リサーチパーク(YRP)内で行った本システムの実証実験結果も報告した。
高齢者向けアプリケーション
高齢化社会における課題とされている、健康管理、認知症予防、詐欺防止などの高齢者向けサポートアプリケーションを紹介。来場者に実際に操作いただき、高齢者に優しいユーザインタフェースを体感いただいた。

(2) 次世代編集技術
メタデータ自動抽出の技術検証
現状の人的労力の削減を目的とした番組メタデータ自動抽出技術について検証した内容を紹介。複数の番組データをもとに、番組ジャンル、検索キーワードなどJLabs SPEC-015から選んだ6つのメタデータ項目に対して自動抽出評価プログラムを作成し、同プログラムの抽出方法、および検証結果について説明した。

統合型スマート編集管理システム
ラボが開発した従来の次世代スマート編集システムを改良した「統合スマート編集管理システム」を展示。ファイル管理、JOB管理、高速HEVCストリーム変換に加えて、新たに追加された映像制作プロジェクト管理機能を紹介し、実際のUI操作や処理スピードを体験いただくデモも実施した。

(3) 運用高度化技術
リモート運用保守タブレット
ケーブルテレビ利用者からSTBに関する問合せがあった際に、ケーブル事業者が遠隔で対応できる運用保守タブレットを紹介。利用者がリアルタイムで視聴している映像のモニタリングや遠隔からのチャンネル制御、ならびにSTBの内部状態を取得する動作をデモで示した。

宅内Wi-Fiリモート保守システム
宅内での4Kビデオ視聴など、利用シーンが拡大しつつあるWi-Fi環境をコールセンター等の遠隔地から監視・制御するWi-Fiリモート保守システムを紹介。Wi-Fiルータの再起動、ルータ内の情報の読み出しと変更(SSID、セキュリティコード、無線チャンネルの変更)等のデモを実施した。

ネットワーク品質測定システム
ラボが開発したネットワーク回線自動測定ツールを紹介。QoSを適切に維持するために重要となるIPネットワークの帯域や遅延時間、パケットロス等のネットワーク品質やトラフィック測定が可能であること、障害検知やQoE向上、他社網との品質比較等にも活用が期待できる点を説明した。

(4) 次世代配信技術
放送・通信の動的配信切換技術
ラボが考案したケーブルテレビ伝送路上の放送・通信帯域を共有した効率的な次世代映像配信技術「視聴状況に基づく放送・通信配信方式自動切換え技術」について、有効性検証のために開発したエミュレータを紹介。また、来場した事業者のインフラや番組配信数をヒアリングし、提案技術の有効性をその場で確認するデモも実施した。