2026年2月27日(金)、大阪天満橋のOMMビルにて「ケーブルテレビテクノフェア in Kansai 2026」が開催されました。日本ケーブルラボ(以下、ラボ)は本イベントに後援団体として参画するとともに、ラボ調査員を派遣し、次世代のケーブルテレビ技術や地域サービスの最新動向について現地調査しました。
業界全体の技術力向上と新たな価値創造を牽引するラボの視点から、特に注目を集めていた展示ブースのハイライトをご報告します。
今回の視察では、ケーブルテレビサービスのさらなる進化の鍵となる「端末のIP化」や「AIの活用」を具現化したソリューションが多数確認されました。
●AJCC株式会社 Cable IP Stickの具体的な活用事例と、同スティックを介した様々なサービスが展示されていました。IPスティックを利用したトランプやオセロ、麻雀などのゲームはスティック向けに最適化されており、リモコン操作でもサクサクとした快適な動作が味わえることが確認できました。また、シャープが開発した持ち運び可能なミーアキャット型のAI対話型ロボットの展示もあり、目を引いていました。
●住友電気工業株式会社 地上デジタル自主放送システムに「AI字幕生成システム」を組み込んだ先進的な展示が行われ、自主放送の新たな展開が提示されていました。テレビ朝日が基本開発したシステムであり、現時点ではAIの正解率が100%ではないため人の目によるチェックが必要とのことですが、実用化に向けた意欲的な取り組みです。また、生成AIを活用しテレビと連携できるAI対話型ロボットも参考出展されていました。お年寄りや子供向けの対話サービスを想定したもので、反応速度やサイズ、価格感など、今後の普及に向けた課題と進化の伸び代を直接確認することができました。

●パナソニック コネクト株式会社 同社のSTBを活用し、AIを用いた番組レコメンド機能や、救急病院・ごみ収集日などの地域情報、地域広報誌の配信を提供するクラウドサービスが訴求されていました。画面上でのGIS(地理情報システム)情報の表示にも対応しており、ケーブルテレビならではの地域密着型サービスを高度化する仕組みとして高く評価できます。

まとめ
今回のテクノフェア調査を通じて、当ラボが業界の未来として注視する「IP化」および「AIやセンシング技術の活用」が、実際の製品やサービスとして着実に形になりつつあることを確認できました。日本ケーブルラボは、今後もこのような先進技術の調査・研究を積極的に推進し、ケーブルテレビ業界の持続的な成長と地域社会への貢献を強力に支援してまいります。
【開催概要】
●名称:ケーブルテレビテクノフェア in Kansai 2026
●開催日時:2026年2月27日(金)10:00~17:00
●場所:OMMビル(大阪天満橋)
●主催:日本ケーブルテレビ連盟近畿支部 技術部会、「ケーブルテレビテクノフェア in Kansai 2026」開催実行委員会
●協賛:近畿情報通信協議会
●後援:一般社団法人 日本ケーブルテレビ連盟、一般社団法人 日本ケーブルラボ、一般社団法人 日本CATV技術協会 近畿支部
●公式Webサイト:https://techno-fair.com/2026/index.html