日本ケーブルラボは2022年7月12日(火)、ライブ配信により第1回ラボ特別ワークショップ「ローカル5Gによる多チャンネルIP放送技術の研究開発~ケーブル事業での活用を目的として~」を開催しました。
特別ワークショップは、従来のラボの技術課題やそれに関連する課題をテーマとしたワークショップと異なり、一つの技術についてより専門領域に特化した内容を紹介することを目的としています。
ローカル5Gのケーブルテレビ事業での活用が国の支援で種々進められている中、ラボは、ケーブルテレビ事業の核となる多チャンネル映像サービスを、ローカル5Gにより効率的に実現するためのIP放送技術の調査研究プロジェクトを、昨年度、総務省より受託しました。
本特別WSでは、その調査研究プロジェクトの概要、5GによるIP放送の基本技術であるMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service)について概説した上で、この技術をケーブル多チャネルIP放送に応用するため、ラボで新たに開発した適応型MBMSの原理およびその効果を説明し、試作システムのデモを紹介しました。
-
日時・場所
2022年7月12日(火)14:00~15:50 Zoom Webinarライブ配信
-
参加者数
276名
-
プログラム
当日の講演動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。
- 「取組み全体概要」
- プロジェクトの背景・目的・意義について概説しました。
- 「5G IP放送技術の概要-FLUTEとMBMS-」
- ケーブルテレビにおいてローカル5Gを活用して、IP放送を実現するための要素技術である、FLUTE(File Delivery over Unidirectional Transport)方式や、MBMS技術を紹介しました。
- 「適応型MBMS技術の概要」
- ケーブルテレビにおける集合住宅や辺地共聴施設へのローカル5Gを活用した映像配信方式として提案した、適応型MBMSの4つの特徴について紹介しました。
- 「適応型MBMSの特性解析・最適化」
- 適応型MBMS方式に関する特性解析結果や、集合住宅や辺地共聴施設における設定パラメータの最適化など、適応型MBMSのシミュレーション結果について説明しました。
- 「適応型MBMSモデルシステム仕様と試作システムデモ」
- 提案したローカル5Gによる適応型MBMS方式の技術に関するモデルシステム仕様、そしてそのモデルを有線LAN上に構築したモデル検証システムについて紹介しました。