2018年5月29日(火)、TKP東京駅日本橋カンファレンスセンターにて、第21回ラボワークショップ「5G ~何を準備するのか どう利用するのか~」を開催しましたのでご報告します。

1. 参加者数
50社100名

2. プログラム
(1)「5G検討状況、米国ケーブルラボ最新情報」日本ケーブルラボ
5Gの特徴と4Gとの相違点、および米国ケーブルラボ、米国ケーブル事業者、米国通信事業者がワイヤレスドロップとしての利用を視野に入れ活発に行っている実証実験事例を紹介。

(2)「業界無線戦略」日本ケーブルテレビ連盟
日本ケーブルテレビ連盟の無線利活用戦略について説明。5Gは、初期の導入に地域BWAの4Gコア網が必要であり、ケーブルが既に持っている有線のインフラに、MVNO、地域BWA、Wi-Fi、IoTに5Gの無線5本柱を加えた「ヘテロジニアス ネットワーク」が今後目指すべき方向であると解説。

(3)「5Gへの期待で沸いたMobile World Congress 2018」株式会社ジュピターテレコム
Mobile World Congress 2018における5Gの展示において、多様な分野の業界から参加した企業が提示する様々なユースケースを紹介するとともに、5G実現に必要となる、エッジコンピューティング、プログラマブルネットワーク、さらには運用に用いるAIやマシーンラーニングに関する展示等について説明。

(4)「5G End to End Networks」ノキアソリューションズ&ネットワークス株式会社
5Gの超高速大容量通信、超低遅延、超多数接続のそれぞれに必要となるネットワーク技術を説明。5Gの導入および4Gから5Gへの移行方法については様々な方法があるが、ケーブテレビ業界としては、まずは4Gのコアに5Gを収容していく方式がよいのではないかと提案。

(5)「5Gワイヤレスドロップ等商用化への展望」華為技術日本株式会社
韓国やカナダでFWA(Fixed Wireless Access)の実証を行った事例を紹介、柔軟な5Gに向けて柔軟なエントランス回線網も必要と説明。また華為は移動体端末より先にFWAで用いる宅内端末(CPE)を開発しており、今回は28GHz帯を用いた宅内端末のモックを会場で回覧し、ワイアレスドロップにおける機器のイメージを共有した。

(6)「Cisco 5G VisionとCloud Scale Networking」シスコシステム合同会社
ネットワークの5Gへの対応として、超高速大容量、超低遅延、超多数接続に対応するだけでなく、4Gのコアや5Gのコアにも対応できる非常に柔軟なネットワークが必要であり、ネットワーク仮想化は必須であること、また、これをシンプルかつスケーラブルに実現することが重要であることを説明。その事例も紹介。

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講演風景