日本ケーブルラボは2019年9月25日(水)、サイバーセキュリティの全体像を整理すると同時にサイバー攻撃の最前線とその対策を紹介することでケーブル業界の今後のセキュリティ対策に役立つ技術的知見を深めることを目的に、第32回ラボワークショップ「サイバーセキュリティ対策の最前線」を一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟との共催により開催しました。

1. 日時・場所
2019年9月25日(水)14:00~17:15 TKP東京駅日本橋カンファレンスセンター

2. 参加者数
60名(会員別参加状況:正会員22社、賛助会員14社)

3. プログラム
当日の講演資料・動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。

(1)「サイバーセキュリティに関する業界の取り組み」一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟
サイバーセキュリティの脅威動向、ケーブルテレビ事業者における被害事例と業界における取り組み状況、および総務省NOTICEプロジェクトなど政府が実施するサイバーセキュリティ施策について説明。また、日本ケーブルテレビ連盟が策定した『ケーブルテレビのためのサイバーセキュリティ対策ガイド』を紹介しました。

(2)「サイバーセキュリティ対策概要」日本ケーブルラボ
サイバーセキュリティ全般の概要、および典型的なサイバー攻撃手法とその防御対策について、事業者における被害事例を挙げながらケーブルテレビ視点で解説しました。

(3)「インターネット動画配信で考えるべきセキュリティ対策」アカマイ・テクノロジーズ合同会社
インターネット動画配信ワークフローと課題を紹介したほか、DDoS攻撃など考慮すべき攻撃手法とその防御策、およびコンテンツ保護手法について解説しました。

(4)「公開アプリケーションに対する脆弱性診断とペネトレーション」株式会社ラック
公開アプリケーションにおけるセキュリティ対策として、従来の脆弱性診断とWAF(web application firewall)に加えて今後ますます重要性が高まるであろう実際の攻撃手法を用いてアプリケーションに侵入を行うペネトレーションテストの詳細について解説しました。

(5)「重要インフラとしてのセキュリティ対策」マカフィー株式会社
重要インフラに対する脅威動向を解説したほか、重要インフラセキュリティ対策例として、米国の重要インフラ事業者において採用が進んでいるサイバーセキュリティリスク管理フレームワーク「NIST CSF(NIST Cybersecurity Framework)」について紹介しました。

(6)「実例から学んだセキュリティ対策」株式会社愛媛CATV
サイバー攻撃により発生した実際のインシデントから学んだ対策を解説しました。

(7) 「インシデント対応で慌てないために今からできること」株式会社ジュピターテレコム
セキュリティインシデントの対応で慌てないための3つの備えとして、①自社を知る(自社のルールやネットワーク状況を確認)②味方を作る(社内外に協力者を得る)③力をつける(個人と組織の力量を高める)といった対策を実体験をもとに解説しました。