ケーブルテレビ業界は、アナログ停波後の厳しい状況の中でも、弛まぬ努力によって成長を遂げて参りましたが、状況はこれからいよいよ厳しさを増し、企業存続に関る重大な局面を迎えます。
これまで一部地域ではキラーコンテンツとなっていた「区域外再送信」も、今後はこれまでどおりの提供が困難となり、また、NTTの「光回線卸」スキームによって、通信サービスは格段に苛酷な競争環境に突入します。更に近い将来、仮にNTTとドコモの全面的なサービス連携が可能になるとすれば、これはケーブルテレビ業界にとって未曾有の危機的状況となります。

圧倒的に巨大な相手との競争の中で、業界が存続、発展する為には、ケーブルテレビ事業者固有の強みである地域密着・生活密着・顧客密着をより一層深化させ、地域の人々から「求められる存在」になる事が何より大事ですが、これと同時に、お客様に提供するサービス(商品)のスペック・機能が、総合的に視て競合他社と「互角」のレベルであることも絶対に必要です。
地域密着と先進サービス。この両輪を持たなければ、最早事業の成長はおろか、存続も危うくなるでしょう。

サービスの進化は早く、これからは、次世代インフラやスマートホームなどに加え、私達の本丸であるテレビサービスでも4K・8Kという高度映像サービスの競争が始まります。更に足元の状況を見れば、いよいよ無線との本格的な取り組みが避けられないことは明らかです。
サービスは、常にコストと質のバランスが必要です。コストを低減し、しかも、サービスイメージ、ブランドイメージを強化するには、サービスの全国展開、即ち業界共通化・共有化を進めなければなりません。
日本ケーブルラボは、新サービスの為の機能要件や技術仕様を策定することによってメーカーの開発を促進し、同時に、業界共通化・共有化によるコストダウンと認知拡大の基盤を築くことが使命です。その為には、新しい「技術仕様」を、事業スキーム・収益イメージに結びつくように練り上げ、会員各社に広く経営の観点から理解してもらうことが大切で、その様な存在となる様一層努力して参りたいと思います。

ケーブル業界の「技術力・技術動向」は、これからの経営に於いては絶対に「他人任せ」には出来ないはずです。それは皆さんの、明日、明後日の競争力に直接響いて来るからです。
これは現在ラボの会員となっておられる事業者以外の事業者にとっても同じです。
ケーブルテレビ業界の皆様、どうか、『共に勝ち残る』為に日本ケーブルラボの活動に関り、ご支援・ご協力賜ります様お願い申し上げます。

一般社団法人日本ケーブルラボ