2021年6月8~10日に、ドイツケーブルテレビ連盟(ANGA)主催の欧州最大のケーブル・衛星・ブロードバンドコンベンション「ANGA COM DIGITAL」が、オンラインで開催され、日本ケーブルラボは、技術調査のために参加しました。
これまでの「ANGA COM」は、来場者数2万人以上の規模で開催されていましたが、今回はオンラインということもあって、参加登録者数は約4,200人だったと報告されています。
「ANGA COM DIGITAL」のキーワードは、「Convergence(融合/統合)」。
具体的には、以下2点の論調が大半を占めていました。
第一に、モバイル事業への参入やストリーミング映像サービスの開始など、新事業との「Convergence」です。
第二に、アクセス系などネットワークの多様化にともなう「Convergence」の必要性です。なかでも、ネットワークの「Convergence」において仮想化技術は、重要な課題であるという認識を示していました。
「ANGA COM DIGITAL」は、展示会とカンファレンスが並行して開催されました。
展示会では、CISCO社やHarmonic社などの大手ケーブルベンダをはじめとする企業80社が出展しました。インフラ関係では、FTTH高速化やネットワーク機能分散化/仮想化(R-OLT、R-PHY/MAC、仮想化、SDN)などの製品、およびソリューション提案の展示が目立ちました。特に5G関連として、ノルウェーで2024年までに5GFWAを大規模展開するプロジェクトで採用されるZyxel社製端末が、プロジェクトの説明とともに展示されていました。
一方、カンファランスはHFC・FTTH・5G・Wi-Fi・IPTVなど、48のパネルセッションが行われました。特に、光ファイバの需要増大の対応技術として、波長多重や光回線の高速化に関する討論が注目を集めました。
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