日本ケーブルラボは2021年11月11日(木)、ZoomWebinarライブ配信にて、国際セミナー(総務省、一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟、一般社団法人日本CATV技術協会後援)と技術セミナーから構成する「ラボ オータムセミナー2021」を開催しました。
第I部の国際セミナーでは、米国ケーブルラボ専門家により、海外ビジネス動向や米国ケーブルラボの最新技術戦略、ケーブル関連技術動向について講演いただきました。
第II部のラボ技術セミナーでは、国立情報学研究所所長 喜連川 優 氏による特別講演をはじめ、ラボの最新研究開発や調査などの活動について報告しました。
- 日時・場所
-
2021年11月11日(木)
- 国際セミナー 10:00~12:25
- 技術セミナー 14:00~16:40
ZoomWebinarによるライブ配信(国際セミナーは同時通訳あり)
- 参加者数
-
- 国際セミナー 318名
- 技術セミナー 241名
- プログラム
- 当日の講演動画はこちらに掲載しています。国際セミナーの動画は、日本語字幕付きです。
会員ログインの上、ご覧ください。
なお、技術セミナーの特別講演は、事情により非公開とさせていただきます。
予めご了承ください。
【第I部】国際セミナー
- 海外のケーブルビジネス動向と米国ケーブルラボの最新技術戦略
- 米国のビデオ・ブロードバンド市場の状況をはじめ、米国ケーブル業界における対応(総論)などを報告いただきました。
さらに、KYRIOの業務やSCTE(CableLabs子会社化の効果説明や業務紹介)について紹介いただきました。
- 有線系技術開発の最新技術動向
- DOCSIS 4.0やコヒーレントPON、低遅延DOCSIS、遅延のオンラインゲームへの影響などについて解説していただきました。
- 無線系技術開発の最新技術動向
- モバイルやネットワーク全般を巡る状況(コンバージェンス、AI/ML、メタバースなど)、さらに無線系の活動(各種作業部会、モバイルXhaul、コンバージェンス ラボなど)について報告いただきました。
- ケーブルセキュリティの最新動向
- セキュリティ対応部門や対応業務、主なプロジェクト(分散・仮想環境への対応、ゲートウェイ機器のセキュリティなど)、そして技術委員会の活動内容(5Gセキュリティ、米ラボのPKI改善など)について紹介いただきました。
- 未来技術
- 量子技術、AI/MLネイティブシステム、センシングとデータ、ロボティクスと自動化に関する将来の展望について説明いただきました。
【第II部】第46回技術セミナー
1.特別講演
- 「データ駆動社会に向けて ~コロナがもたらすニューノーマル~」 国立情報学研究所所長、東京大学特別教授 喜連川 優 氏
- 国立情報学研究所の紹介に続き、コロナでわかったデータの大切さや医療分野におけるデータ、データ駆動教育などについて講演いただきました。
2.2021年度の研究開発・調査活動報告
- 活動総括
- 活動概況や技術調査・標準化、機器認定審査、会員サービスなど、本年度のラボの活動について報告しました。
- 委員会活動報告
- 事業企画委員会
- AIを活用した次世代ICTサービスの調査検討など、本年度の事業企画委員会の活動について報告しました。
- 技術委員会
- 都市OS標準化の調査、高度ケーブル自主放送 字幕・文字スーパー運用、運用保守の高度化、次世代STB-テレビ連携、低遅延映像配信に関する調査など、本年度の技術委員会の活動状況について報告しました。
- 個別課題調査報告
- 低遅延映像コンテンツ配信に向けての運用仕様改定
- 高まる低遅延映像配信ニーズに応える技術(HLS、CMAF)を反映するために改定したラボ仕様書 JLabs SPEC-030「IP-VODサービス運用仕様」の改定ポイントについて説明しました。
- 光アクセスネットワーク高度化
- PON-WGの活動内容、調査の背景、PON仮想化、仮想化のメリットと課題など、PONに関する活動について報告しました。
- ケーブルテレビでのローカル5G技術
- ローカル5Gの動向をはじめ、ローカル5Gでの映像配信技術、ローカル5GでのMEC技術、そしてケーブルテレビにおけるローカル5Gネットワークなど、5Gに関する活動報告をしました。
- ACS視聴データ統合と利活用
- ACSによる運用保守サービスや視聴ログ活用、PoC全体構成、ACSデータ統合WGの活動状況について報告しました。また現在検討している項目として、システムアーキテクチャ・統合データフォーマット仕様・ETL仕様などについて説明しました。
- オンライン展示会(ANGA COM DIGITAL/SCTE)
- 6月に開催された「ANGACOM DIGITAL」(オンライン開催)、10月開催の「SCTE CABLE-TEC EXPO 2021」(オンライン開催)において技術調査した内容を報告しました。