「from 新ケーブルラボ」~DLNA CVP-2~

Posted on: 10月 9th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

DLNAについてはご存知の方も多いであろう。Digital Living Network Allianceの略で、家庭内LAN(ホームネットワーク)上で異なるメーカーのAV家電機器やパソコン等の情報家電が相互接続・連携ができるようにするために結成された業界団体のことを指すが、DLNAにて策定されたガイドラインを基にしたサービス機能として広く理解されている。
これまでDLNAと言うと、DLNA対応のDVD/ブルーレイレコーダーや録画機能を持つTV等に個人的に録り貯めたTV番組や写真等のデジタルコンテンツを同一ホームネットワーク上にある同じくDLNA対応のTVやスマホ/タブレット等から視聴するサービス利用形態であった。
CVPは新しい技術規格やサービスの定義ではなく、Commercial Video Profileといい、DLNAの「Device Profile」カテゴリーのうち、サービスプロバイダーやコンテンツ配信事業者がDLNA上で“Commercial(商用)”コンテンツの配信を行うためのDLNAガイドラインである。CVP-2は、その第2版として2014年3月にリリースされた。
CVP-2ではHTML5 RUI、MPEG-DASH、DTCP-IP、TR-069、省電力化等の技術仕様対応をガイドラインに含めており、利用者に対するグラフィカルなメニューインターフェースや視聴環境に応じたストレスフリーなコンテンツ配信、およびコンテンツ保護や遠隔サポート等の機能を提供することを可能としている。

実際のサービスや端末は今後、サービス提供事業者や機器ベンダーから商品化されてくることになるが、次のようなサービスやメリットが利用者およびサービス提供事業者、機器メーカーにおいて享受可能となる。
利用者はこれまでの家庭内機器間の視聴に加えて、CVP-2対応のSTBやゲートウェイを介して、ホームネットワーク外(例えばクラウド上)のサービス提供事業者側が作成したHTML5ベースのグラフィカルなユーザーインタフェースや番組表を利用して、サービス提供事業者が配信するHDコンテンツをホームネットワーク内のTVやスマホ/タブレット等の端末にて視聴することが可能となる。また、遠隔サポート機能によって問題解決に関する状態確認や対応をサービス提供事業者に託することもできる。
サービス提供事業者においては、これまで“TV Anywhere”サービス等において、サービス提供事業者が個別に配信技術や認証技術を組み込んだ配信システムや視聴アプリをOSや機器に応じて開発・改修していた形態から、CVP-2に準拠した標準化技術や仕組みを利用することによって、特別なアプリを開発せずにサービス提供することが可能となり、サービス開発期間の短縮や開発・運用コスト削減の効果が期待できる。
また、遠隔サポートによって利用者側問題の早期解決や設置サポート等により、顧客対応コストの削減や顧客満足度の向上を図ることができる。
機器ベンダーにおいてもサービス提供事業者ごとの採用技術に準拠した製品を開発する必要がなく、CVP-2に準拠した製品化のみで開発コストを下げることが可能となる。

米国CableLabsでは、米国仕様のMPEG-2 TSからHTML5にマッピングする等の拡張機能を入れたRDKとの親和性が高いオープンソースのプログラム提供を開始した。
また、ケーブル事業者向けの相互運用性のための検証環境の提供も開始する。
米国では今年のCES(Consumer Electronics Show)にて機器/ソフトウェアベンダー等から対応製品・ソリューションが参考出品されており、今秋よりDLNAによる認定テストも開始される予定である。
今年末から来年にかけて対応製品・サービスが市場に出てくることが予想されるが、引き続き動向を注視して行きたい。

(本内容は、『ケーブル新時代』(発行:NHKエンタープライズ)2014年10月号に掲載されたものです。)

経産省が大規模HEMS情報基盤整備事業 通信キャリアと家電メーカー主導で省エネ・ピーク対策のサービス実証

Posted on: 10月 9th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

NTT東日本、KDDI、ソフトバンク、パナソニックの4社を幹事会社とするコンソーシアムが経済産業省の2014年度「大規模HEMS(Home Eneregy Management System)情報基盤整備事業」に採択されたと同事業補助金事業者の公募を行ったエネルギー総合工学研究所が8月28日発表しました。同事業は家庭内の省エネ・ピーク対策の情報基盤を構築、16年3月まで実証を行います。同財団は「商用時は外部の利用も可能」としており、ケーブル業界の今後のHEMS事業を検討する上での参考として注目されます。

詳細はこちらよりご覧ください。

第88回事業企画委員会資料

Posted on: 10月 8th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年10月7日(火)15:00~17:00
場所:日本ケーブルラボ会議室

議事次第

議事
(1)前回議事録の確認
(2)IPリニア試験放送の実施について(後編)・・・JDS
(3)ネットワークDVRサービス概要、機能要件の検討
(4)今後の予定

(配布資料)
企資料088-1 —- 平成26年度 第87回 事業企画委員会議事録(案)
企資料088-2 —- 次世代IP映像伝送プラットホーム 試験放送進捗状況(後編)
企資料088-3 —- ネットワークDVR概要説明
企資料088-4 —- 事業企画委員会 スケジュール

第89回技術委員会資料

Posted on: 10月 7th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年10月3日(金)15:00~17:00
場所:日本ケーブルラボ 7階会議室

議事次第

1. 技術委員会 議事
 1.1 前回議事録確認(技資料089-1)
 1.2 第3世代STB関連運用仕様案の審議
  (1) 前回審議済運用仕様の修正等(技資料089-2)
  (2) 4Kサービス運用仕様TG報告(技資料089-3)
  (3) 高度トラモジ運用仕様案(SPEC-019 2.0版)(技資料089-4)
  (4) IP放送運用仕様(自主放送)案(SPEC-028(仮)1.0版)(技資料089-5)
 1.3 第3世代STBガイドライン案の再審議(技資料089-6)
 1.4 運営委員会説明資料案(技資料089-7)
 1.5 今後の予定(技資料089-8)

(配布資料)
技資料089-1 第86回技術委員会議事録(案)
技資料089-2 前回審議済運用仕様の修正等
技資料089-3 4Kサービス運用仕様TG報告
技資料089-4 高度トラモジ運用仕様案(JC-HITS)(SPEC-019 2.0版)
技資料089-5 IP放送運用仕様(自主放送)案(SPEC-028 (仮)1.0版)
技資料089-6 第3世代STBガイドライン案(Doc 026(仮)1.0版)
技資料089-7 運営委員会説明用資料案
技資料089-8 技術委員会スケジュール

『羅針盤2014』販売開始

Posted on: 10月 3rd, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

ケーブルTV技術の方向性を占う技術書『羅針盤』の2012年度版を改訂した『羅針盤2014』(2014年6月発行)の販売を開始いたします。

ケーブル事業者にとって、今後のケーブルサービスとインフラの構築に向けて進むべき方向性を決定する判断材料となるよう、本改訂では、アクセス伝送インフラ、ネットワークシステム、端末アプリケーションの3項目について内容を大幅に更新しました。

第1章で「ケーブル世界が目指す技術的方向性」を示し、次章より各技術「ケーブル伝送技術(物理層)」(第2章)、「ケーブルプラットフォーム技術」(第3章)、「端末技術とプラットフォーム連携技術」(第4章)について説明しています。

ぜひケーブルにおける最新の技術動向を把握いただき、今後のサービス・インフラ構築のご判断にお役立てください。

販売価格(消費税、送料込):ラボ会員 3,000円、非会員 100,000円
購入申込サイト:https://www.jlabs.or.jp/material

なお、ラボ会員は「仕様書・技術文書」より無料ダウンロードが可能です。
同書概要についてのお知らせはこちらよりご覧ください。

★★★★★リニューアルしたラボ・ホームページにようこそ!★★★★★

Posted on: 10月 1st, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

リニューアルしたラボ・ホームページにぜひご登録ください。
登録いただきますと、会員限定コンテンツの閲覧、さらには各記事への意見(コメント)・感想を投稿することが可能となります。
投稿した際は、E-Mailアドレスのアカウント部分(@マークの左部分)がニックネームとして自動的に表示されます。
ニックネームの変更は、サイトのトップ画面右上のログイン表示をクリックし、「プロフィールを設定」より行ってください。

ラボ・ホームページをぜひご活用ください!

なお、ホームページ移行に伴い、現在一部掲載されていない記事もございます。
古い記事につきまして、資料等をご覧になりたい方はこちらよりお問い合わせください。

第88回技術委員会資料

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年9月22日(木)15:00~17:00
場所:日本ケーブルラボ 7階会議室

議事次第

1. 技術委員会 議事
 1.1 前回議事録確認(技資料088-1)
 1.2 第3世代STB検討 各TGの状況(技資料088-2)
  (1) 4Kサービス運用仕様TG
  (2) DLNA-WG/TG
  (3) ハイブリッドキャストTG  
 1.3 第3世代STB関連運用仕様案の審議
  (1) 高度リマックス運用仕様(SPEC-017 3.0版)案(技資料088-3)
  (2) 高度リマックス運用仕様(i-Hits)(SPEC-018 2.0版)案(技資料088-4)
  (3) ハイブリッドキャスト運用仕様(SPEC-02x 1.0版)案(技資料088-5)
  (4) ケーブルDLNA運用仕様(SPEC-020 3.0版)案(技資料088-6)
 1.4 第3世代STBガイドラインインの審議(技資料088-7)
 1.5 今後の予定(技資料088-8)

(配布資料)
技資料088-1 第86回技術委員会議事録(案)
技資料088-2 第3世代STBの検討進捗・課題
技資料088-3 高度リマックス運用仕様(SPEC-017 3.0版)案
技資料088-4 高度リマックス運用仕様(i-Hits)(SPEC-018 2.0版)案
技資料088-5 ハイブリッドキャスト運用仕様(SPEC-02x 1.0版)案
技資料088-6 ケーブルDLNA運用仕様(SPEC-020 3.0版)案
技資料088-7 第3世代STBガイドライン(Doc 02x 1.0版)(案)
技資料088-7付録 第3世代ガイドラインに関するコメント等
技資料088-8 技術委員会スケジュール
※技資料088-3~088-7は、第88回技術委員会で配布したものですが、修正履歴を反映しています。ご注意ください。

第87回技術委員会資料

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年9月3日(水)16:00~18:00
場所:日本ケーブルラボ 7階会議室

議事次第

1. 技術委員会 議事
(1)前回議事録確認(技資料087-1)
(2)第3世代STB検討 各TGの状況(技資料087-2)
 ・4Kサービス運用仕様TG
 ・DLNA-WG/TG
 ・ハイブリッドキャストTG  
(3)第3世代STBガイドラインの策定(技資料087-3)
(4)運営委員会への第3世代STB進捗報告(技資料087-2)
(5)今後の予定(技資料087-4)

(配布資料)
技資料087-1 第86回技術委員会議事録(案)
技資料087-2 第3世代STBの検討進捗・課題
技資料087-3 第3世代STBガイドライン(案)
技資料087-4 技術委員会スケジュール

第86回技術委員会資料

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年8月21日(木)15:00~17:00
場所:日本ケーブルラボ 7階会議室

議事次第

1. 技術委員会 議事
(1)前回議事録確認(技資料086-1)
(2)副委員長の指名(技資料086-2)
(3)第3世代STB検討 各TGの状況
 ・ハイブリッドキャスト023対応TG(技資料086-3)
 ・DLNA-WG/TG(技資料086-4)
 ・4Kサービス運用仕様TG(技資料086-5)
(4)第3世代STBガイドラインの策定(技資料086-6)
(5)今後の予定(技資料085-7)

(配布資料)
技資料086-1 第85回技術委員会議事録(案)
技資料086-2 技術委員会メンバー一覧
技資料086-3 ハイブリッドキャスト運用仕様(案)
技資料086-4 DLNA-WG/TG進捗状況
技資料086-5 4Kサービス運用仕様TGの進捗状況
技資料086-6 第3世代STBガイドラインの策定(修正版)
技資料086-7 技術委員会スケジュール

第6回ハイブリッドBoxシンポジウム動画-05

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

第6回ハイブリッドBoxシンポジウム動画-04

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

第6回ハイブリッドBoxシンポジウム動画-03

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

第6回ハイブリッドBoxシンポジウム動画-02

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

第6回ハイブリッドBoxシンポジウム動画-01

Posted on: 9月 29th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

第54回運営委員会資料

Posted on: 9月 24th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年9月11日(木)15:00~17:00
場所:日本ケーブルラボ 7階会議室

議案 
(1)第53回運営委員会議事録確認
(2)承認事項  
・D-CAS検討WGの設立 
(3)審議事項  
・事業企画委員会)ネットワークDVRの検討進捗・課題
・技術委員会)第3世代STB検討進捗・課題
・ケーブル運用情報共有システムのトライアル進捗・課題
(4)報告事項                            
①委員会活動
・認定委員会
・アプリケーション審査委員会<報告なし>
・WG活動状況
②技術調査活動
・米国ラボSummer Conference参加報告
・ケーブルセキュリティ(中間者攻撃)調査報告
③標準化活動
・DRMシステム構築ガイドライン策定報告
④対外連携

⑤その他
・ラボ国際セミナー開催の件
・米国ケーブルラボへの職員派遣の件
・[資料配布]第23・24回技術セミナー開催報告
・[資料配布]ケーブルコンベンション2014講演・ケーブル技術ショー2014展示報告
・[資料配布]技術講習会開催報告

(5)その他
・ラボカレンダー
・運営委員会開催スケジュールの確認

(配布資料)
資料54-00—–第54回運営委員会の議事次第
資料54-01—–第53回運営委員会議事録案
資料54-02—–D-CAS検討WG立上げ承認
資料54-03—–事業企画委員会)ネットワークDVRの検討進捗・課題
資料54-04—–技術委員会)第3世代STBの検討進捗・課題
資料54-05—–ケーブル運用情報共有システムのトライアル進捗・課題
資料54-06—–認定委員会活動報告
資料54-07—– WG活動状況
資料54-08—–米国ラボSummer Conference参加報告書
資料54-09—–ケーブルセキュリティ(中間者攻撃)調査報告書
資料54-10—–DRMシステム構築ガイドライン策定
資料54-10-2—-DRMシステム構築ガイドライン
資料54-11—–ラボ国際セミナー開催
資料54-12—–米国ラボへの職員派遣
資料54-13—–第23・24回技術セミナー開催報告
資料54-14—–ケーブルコンベンション2014講演・ケーブル技術ショー2014展示報告
資料54-14-2—–コンベンション講演資料「すべてがわかるケーブル4K」
資料54-15—–技術講習会開催報告
資料54-16—–ラボカレンダー
資料54-17—–運営委員会開催スケジュール

第87回事業企画委員会資料

Posted on: 9月 24th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年9月24日(水)15:00~17:00
場所:日本ケーブルラボ会議室

議事次第

議事
(1)前回議事録の確認
(2)第3世代STB関連運用仕様策定の進捗状況(技術委員会)
(3)第3世代STBサービス機能要件書(案)について
(4)ネットワークDVRサービス概要、機能要件の検討
(5)今後の予定

(配布資料)
企資料087-1 —- 平成26年度 第86回 事業企画委員会議事録(案)
企資料087-2 —- 第3世代STB関連運用仕様策定進捗状況
企資料087-3 —- 第3世代STB サービス機能要件書(案)
企資料087-4 —- ネットワークDVR概要説明資料
企資料087-5 —- 事業企画委員会 スケジュール

第86回事業企画委員会資料

Posted on: 9月 24th, 2014 by JLabs_Web管理者

日時:平成26年9月9日(火)15:00~17:00
場所:日本ケーブルラボ会議室

議事次第

議事
(1)前回議事録の確認
(2)連盟 新サービス・プラットフォーム推進特別委員会の取り組み
(3)連盟 著作権委員会の取り組み ~文化庁の動向など~
(4)IPリニア試験放送の実施について(JDS)
(5)ネットワークDVR機能要件の検討
(6)今後の予定

(配布資料)
企資料086-1 —- 平成26年度 第85回 事業企画委員会議事録(案)
企資料086-2 —- 新サービス・プラットフォーム推進特別委員会の取り組み
企資料086-3 —- クラウドメディアサービスの実現のための規制の見直し
企資料086-4 —- 参考資料5(文化庁ワーキングチーム)
企資料086-5 —- 試験放送についての情報共有_前編
企資料086-6 —- ネットワークDVR機能要件書(案)
企資料086-7 —- 事業企画委員会 スケジュール

ケーブルDRMシステム構築ガイドラインを策定 IP放送やVoDサービス提供の指針

Posted on: 9月 19th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

1.経緯と目的
2013年2月よりDRM-WGを設置し、ケーブル業界としてのDRMに対する要求仕様と技術仕様の検討を開始しました。その中で、メンバー事業者から複数のDRM仕様が混在する状況を解消するべく、ガイドライン策定の要望がありました。
今後展開されるIP-VOD、IPリニア放送サービスを想定し、ケーブルプラットフォーム適用も視野に入れ、ケーブル事業者が、DRMシステムの構築に際して指針となることを目指し、策定を行いました。

2.ガイドライン概要
想定されるユースケースを下図に示します。コンテンツは権利保護された状態で、ケーブル事業者ネットワークを経てケーブル加入者宅内のSTB端末または非STB端末に配信されます。また、このコンテンツは権利保護された状態で宅外に伝送され、リモート視聴サービスにも使用されます。さらに公衆IPネットワーク経由でコンテンツが権利保護された状態で、宅外の非STB端末に直接配信されるサービスも想定します。
drmguideline_20140919-01

DRM全体構成例
DRMは、IP放送やIP VODサービス等のコンテンツ権利保護を行う仕組みであって、放送のCASに相当します。一般的なコンテンツ視聴におけるDRM全体の想定される構成例を下図に示します。コンテンツがエンコーダ/トランスコーダでフォーマット変換されてDRMシステムに入力されます。DRMシステムでは、DRMクライアントからの視聴要求でコンテンツ権利保護のための暗号化とDRMクライアントに対するライセンス付与(復号鍵生成等)を行います。暗号化されたコンテンツは、コンテンツ配信サーバによりDRMクライアント(ユーザ端末)に配信されます。本図の①~⑨は、ユーザからの視聴要求からコンテンツ視聴までの手順を示したものです。
drmguideline_20140919-02

図 DRM全体構成図の例

DRM要求条件
DRMに対する要求条件として、コンテンツの権利保護、ドメイン機能、再生期間制御、アダプティブビットレート対応、マルチDRM、HDコンテンツの利用(将来的に4K/8K映像)等があります。その一例として、ドメイン機能とマルチDRMを以下に説明します。

ドメイン機能
ドメイン機能の概略を下図に示します。同じドメインに属する端末でのコンテンツ再生は可能ですが、異なるドメインでは再生ができません。ダウンロードサービスにおけるコンテンツのライセンス(視聴権限など)の共有を目的とするのみならず、ユーザ側でローカルに暗号化コンテンツの複製を行うため、ネットワーク側の帯域幅(リソース)負担を軽減することができます。
drmguideline_20140919-03

マルチDRM
マルチDRMの例を下図に示します。コンテンツを暗号化する鍵は共用し、端末の要求に応じて、暗号化されたコンテンツを復号するときは、それぞれのDRMを利用します。
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D-CAS検討WGメンバー募集のお知らせ

Posted on: 9月 18th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

2014年9月11日の運営委員会にて「D-CAS検討WG」の発足が決定しました。会員の参加をお願いしたく、メンバーを募集いたします。
背景や活動内容につきましては以下を参照ください。

【募集期間】
2014年9月16日(火)~10月3日(金)17時
(第1回WG開催予定:10月8日(木))

【WG発足の背景と目的ならびに作業内容】
衛星基幹放送(BS放送、CS110度放送)高度広帯域伝送方式に関し、コンテンツを保護するスクランブル方式としてはセキュリティ強度がより高い複数の暗号アルゴリズムから選択できる方式であることが適当として、新たに電子政府推奨暗号リストに採用されている米国政府標準暗号であるAESと国産暗号のCamelliaが選択されました。

この背景には現行のB-CAS(MULTI2)システムではB-CASカードの改ざんなどの違法行為が発覚している事実があります。また、米国の映画会社6社が構成するMovieLabsからも128ビット以上の鍵長を持つ暗号システムが技術要件として挙げられており、ハイウッド映画を4KでサービスするためにはB-CASは使用できなくなる可能性も考えられます。

本WGでは、ARIB規定におけるケーブルテレビでの超高精細度テレビジョン放送に対応した限定受信システムの検討を行い、現行のC-CASとの関係や、安全性の維持・改善に関する要求条件などを整理して、放送や通信を使ってCASシステムを更新することが可能なダウンローダブルCASの検討を行い、その仕様化を目指します。

【WGの活動期間など】
2014年10月~2015年6月
2014年10月~:海外事例の調査
2014年12月:D-CAS要求要件書作成
2015年6月:仕様書作成

D-CAS検討WG運用細則
ラボ ワーキンググループ規則(20110215制定)

【申込先】
一般社団法人日本ケーブルラボ 内藤 <E-mail:naito@jlabs.or.jp>
※@は小文字に変換ください。

D-CAS検討WG 参加申込書

CEATEC JAPAN 2014(10月7日~11日開催)へ出展

Posted on: 9月 18th, 2014 by JLabs_Web管理者 No Comments

ラボは2014年10月7日(火)から11日(土)まで、千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2014」のNHK/JEITAブースに、日本ケーブルテレビ連盟と共同で出展します。

会場:幕張メッセ ホール2「NHK/JEITAブース」小間番号「2L36」
展示内容:ラボでは4Kに対する取組として「4K対応ケーブルSTBの取組み」をパネルで紹介するとともに、64QAMで伝送可能な4K映像を紹介します。
ご来場の際はぜひお立ち寄りください。

「CEATEC JAPAN 2014」公式サイト
http://www.ceatec.com/ja/