2021年2月16日に開催しました第41回ラボワークショップ「イノベーションショーケースⅤ」では、賛助会員をはじめとするベンダ各社が、ケーブルテレビ事業に寄与する斬新な商品やサービスを紹介し、参加者に最も革新的な商品またはサービスへ投票いただきました。
出展9社の中から選ばれました上位4社 4製品についてご紹介します。
◆優勝◆
会社名:NECネッツエスアイ株式会社
出展テーマ:「徳島5G 革命」を実現するローカル5G*システム構築
全国の自治体の中で最先端を走る徳島県のローカル5Gシステムを、ケーブルテレビ
徳島と共に構築しました。今後、地域課題解決のネットワーク基盤として活用していきます。
*ローカル5Gシステムは、NEC製5GC/基地局、NECマグナスコミュニケーションズ製デバイスを活用して構築。
事業紹介:https://symphonict.nesic.co.jp/5g/
◆第2位◆
会社名:ジャパンケーブルキャスト株式会社
出展テーマ:コロナ禍におけるHybridcast VODを活用した卒業式・入学式配信
ケーブルテレビ事業者のコミュニティチャンネルをフックに、Hybridcastを活用して
卒業式・入学式のVODの映像をテレビで配信するサービスについて紹介しました。
コロナ禍で、卒業式・入学式の参列が制限されるご家族のニーズをVOD配信で安心安全に実現します。
会社情報:http://www.cablecast.co.jp/
◆第3位(同率)◆
会社名:伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
出展テーマ:AIチャットボットを活用したオンライン窓口
これまでの窓口・訪問営業に代わる、DX時代のオンライン手続きに期待されているのが、AIチャットボットです。今回は、CTCオリジナルのAIチャットボット「Benefitter」で、すぐに始められる活用案を紹介しました。コロナ禍でますます高まるオンラインのニーズに強力でサポートいたします。
製品情報:https://benefitter.ai/
◆第3位(同率)◆
会社名:Harmonic Japan 合同会社
出展テーマ:クラウドSaaSによるライブイベントのOTT配信及び再利用
コロナ禍において、ケーブルテレビ局の将来に向けたビジネスの一助として、ライブイベント配信とその再利用が可能なクラウド SaaS「VOS360」をご紹介しました。
ソリューション情報:https://www.harmonicinc.com/video-streaming/vos360-live-streaming-platform/
日本ケーブルラボは2021年3月、「ハイブリッドキャスト運用仕様書」を改定しました。
【仕様書】
JLabs SPEC-029 3.0版「ハイブリッドキャスト運用仕様書」
【改定概要】
日本ケーブルラボは、2014年10月にケーブルテレビ放送(再放送)に連携するハイブリッドキャスト運用仕様書を発行し、2020年5月にはケーブル自主放送(地デジコミチャン)に連携するハイブリッドキャスト運用仕様を追加しました。
今回、高度ケーブル自主放送(JLabs SPEC-035 2.2版)対応のハイブリッドキャスト運用仕様を追加し、3.0版として改定しました。
2Kサービスに付随するデータ放送からのハイブリッドキャストの起動を規定しています。
日時:2021年3月18日(木)15:00 ~ 17:00
場所:Webex会議
議案
(1) 第125回運営委員会議事録確認
(2) 承認事項
・ 2021 年度事業計画・収支計画
・ ハイブリッドキャスト運用仕様の改定
・ ACS データ統合WGの設置
・ 事業企画委員会常任委員および委員長の任命
・ 技術委員会常任委員および委員長の任命
・ 認定委員会委員の指名
・ JQE委員会委員の指名
・ ラボ功労者表彰候補者の推薦
(3) 報告事項
・ ローカル自主放送用スクランブル装置に関する新CAS協議会での審議結果
・ 委員会活動
- 事業企画委員会
- 技術委員会
- 認定委員会
・ ハイブリッドキャストサービス実証結果報告・デモ
・ セキュリティハンズオン実施報告
・ 国プロ放送通信自動切換え技術の検討状況
(4) その他
・ 運営委員会開催スケジュールの確認
(配布資料)
資料126-00———第126回運営委員会の議事次第
資料126-01———第125回運営委員会議事録案
資料126-02———2021年度事業計画案
資料126-02-2——2021 年度収支予算案
資料126-03———ハイブリッドキャスト運用仕様(SPEC-029)の改定
資料126-04———ACS データ統合WGの設置
資料126-05———事業企画委員会常任委員および委員長の任命
資料126-06———技術委員会常任委員および委員長の任命
資料126-07———認定委員会委員の指名
資料126-08———JQE委員会委員の指名
資料126-09———ラボ功労者表彰候補者の推薦
資料126-10———ローカル自主放送用スクランブル装置に関する新CAS協議会での審議結果
資料126-11———事業企画委員会活動報告
資料126-12———技術委員会活動報告
資料126-13———認定委員会活動報告
資料126-14———ハイブリッドキャストサービス実証評価結果・デモ
資料126-15———セキュリティハンズオン実施報告
資料126-16———国プロ放送通信自動切換え技術検討状況
資料126-17———運営委員会開催スケジュール
日時:2021年3月10日(水)15:00~17:00
場所:Webex会議 (事務局はケーブルラボより)
議事次第
議事
(1)前回議事録の確認
(2)運営委員会での報告内容確認
(3)調査報告書の内容確認
(4)今後の予定
(5)その他
(配布資料)
企資料226-01 —— 第225回事業企画委員会議事録(案)
企資料226-02 —— 事業企画委員会報告20210318(案)
企資料226-03 —— 事業企画委員会調査報告書20210310
企資料226-04 —— 事業企画委員会 スケジュール(案)
日時:2021年2月24日(水)15:00~17:00
場所:Webex会議 (事務局はケーブルラボより)
議事次第
議事
(1)前回議事録の確認
(2)第4世代端末コンセプトについて
(3)調査報告書について
(4)運営委員会フィードバックについて
(5)今後の予定
(6)その他
(配布資料)
企資料225-01 —— 第224回事業企画委員会議事録(案)
企資料225-02 —— サービスから考えた第4世代端末要件まとめと今後の検討(案)
企資料225-03 —— 調査報告書作成スケジュール
企資料225-04 —— 来年度事業計画(抜粋)
企資料225-05 —— 事業企画委員会 スケジュール(案)
日時:2021年2月10日(水)15:00~17:00
場所:Webex会議 (事務局はケーブルラボより)
議事次第
議事
(1)前回議事録の確認
(2)第4世代端末コンセプト
(3)今年度の調査報告書の目次案
(4)来期テーマ案について
(5)今後の予定
(6)その他
(配布資料)
企資料224-01 —— 第223回事業企画委員会議事録(案)
企資料224-02 —— 第4世代端末コンセプト2021-2-10r2
企資料224-03 —— 目次案20210210r2
企資料224-04 —— 2021年度事業企画員会テーマ概要
企資料224-05 —— 事業企画委員会 スケジュール(案)
日時:2021年1月27日(水)15:00~17:00
場所:Webex会議 (事務局はケーブルラボより)
議事次第
議事
(1)非常任委員自己紹介
(2)前回の議事録確認
(3)第4世代端末要件について
(4)来期検討課題の運営委員会フィードバック
(5)GIGAスクールについて
(6)今後の予定
(7)その他
(配布資料)
企資料223-01 —— 第222回事業企画委員会議事録(案)
企資料223-02 —— 第4世代端末ヒアリングとまとめ2021-1-27
企資料223-03 —— 来年度事業計画 骨子案(抜粋)
企資料223-04 —— 来年度事業企画委員会のテーマ(案)
企資料223-05 —— GIGAスクール – rev2
企資料223-06 —— 事業企画委員会 スケジュール(案)
日時:2021年1月13日(水)15:00~17:00
場所:Webex会議 (事務局はケーブルラボより)
議事次第
議事
(1)前回議事録の確認
(2)サービスから考えた端末要件について非常任委員からのヒアリング結果
(3)来年度の進め方
(4)来年度テーマ案について
(5)今後の予定
(配布資料)
企資料222-01 —— 第221回事業企画委員会議事録(案)
企資料222-02 —— 非常任委員ヒアリング結果2021-1-13r1
企資料222-03 —— 来年度の進め方
企資料222-04 —— 募集提案整理20210113
企資料222-05 —— 各社提案資料20210113
企資料222-06 —— 事業企画委員会 スケジュール(案)
日本ケーブルラボは2021年2月16日(火)、第41回ラボワークショップ「イノベーションショーケースⅤ」をライブ配信にて開催しました。
「イノベーションショーケース」シリーズ第5弾となる本ワークショップでは、ケーブル事業に寄与するイノベーティブな商品やソリューションを各ベンダ様に募集し、応募いただいた9社のプレゼンテーションとデモンストレーションを行いました。発表後のワークショップ参加者による投票の結果、NECネッツエスアイ株式会社の「『徳島5G 革命』」を実現するローカル5Gシステム構築」が最も革新的なものとして、みごと第1位に選ばれました。
1. 日時・場所
2021年2月16日(火)14:00~14:40 YouTube ライブ配信
※詳細プレゼンテーション・デモンストレーション
2021年2月16日(火)14:30~2月18日(木)19:00 YouTube VOD
2. 参加者数
99名
3. プログラム
当日の講演動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。
(1)「SRT技術と冗長機能の実装」 伊藤忠ケーブルシステム株式会社
最新のSRT機能を搭載したエンコーダ/デコーダについて紹介いただきました。
(2)「AIチャットボットを活用したオンライン窓口」 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
ホームページ上に設置することで、顧客満足度の向上や加入促進に役立つツールであるAIチャットボットについて活用例を交えながら紹介いただきました。
(3)「地域課題解決に向けた顔認証」 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
「顔パスで乗るバス」や「顔認証による施設への入場」など地域社会の課題解決のひとつの手段として、さまざまな場面で活用しつつある顔認証システムについて説明いただきました。
(4)「リモートRFスペクトラムモニター」 株式会社ヴィレッジアイランド
Calian SED社製のDecimator D4を紹介いただきました。リモートRFスペクトラムモニターである本製品は、Webブラウザで提供されるGUIおよびスペクトラム解析画面により、遠隔地からもRF信号の監視ができ、またエラーの閾値設定によりSNMPやEメールでアラーム発報を行うことができます。
(5)「高密度多チャンネル IP マルチビューア」 株式会社ヴィレッジアイランド
汎用サーバーに DekTec社のIP・ASI・SDIインターフェースを組み合わせることで、費用対効果の高いマルチビュー装置である
Village Island社製FlexViewerについて紹介いただきました。
(6)「高密度多チャンネルTS同録装置」 株式会社ヴィレッジアイランド
高密度多チャンネルTS同録装置であるVillage Island社製FlexRecorderを紹介いただきました。設定用の GUI は Webブラウザ経由で提供され、リモートからもTS信号の記録・停止を容易に行うことができる他、さまざまな機能について解説いただきました。
(7)「『徳島5G 革命』」を実現するローカル5Gシステム構築」 NECネッツエスアイ株式会社
ケーブルテレビ徳島とNECネッツエスアイは、「徳島5G革命」の実現パートナーとしての取組みの中で、ローカル5G免許取得の支援から実環境の整備まで総合的なサポートを提供し、実用展開可能なローカル5Gシステムとして徳島県庁など県内10ヵ所に基地局を設置しました。そこで今回は、ローカル5Gシステムの早期構築のノウハウと検証設備について紹介いただきました。
(8)「匿名化・リスク評価ツールDOGUE」 株式会社KDDI総合研究所
事業者が所有するパーソナルデータを保護するために匿名化するツール「DOGUE」について紹介いただきました。本ツールは、GUIを用いてプライバシリスクを直感的に把握しつつ、最適な匿名化処理を行うことができ、またリスク評価結果等のレポート出力機能や、バッチ処理により大規模データの一括処理機能も搭載しています。
(9)「コロナ禍におけるHybridcast VODを活用した卒業式・入学式配信」 ジャパンケーブルキャスト株式会社
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全国的に卒業式や入学式への参列が困難な状況の中、CATVで撮影した式の映像をHybridcastの機能を使って、個宅へ配信するシステムを紹介しました。
(10)「eスポーツの魅力、賃貸事業者向けPCのサブスクリプション提供」 株式会社 ゾタック日本
コロナ禍でも市場拡大の勢いが止まらないeスポーツ/ゲーム事業、ならびにゲーミングPC事情の現状について報告いただきました。また、ゲームユーザやYouTuberなどに憧れる若い世代をターゲットに展開している賃貸事業者を対象としたPC用サブスクリプション提供サービスのプランを紹介いただきました。
(11)「全ての機器がコントロール可能に!次世代コントロールシステム『IM-NEXT』」 株式会社テレビ北海道
オペレーションルームの多くは、特殊システムの運用により操作の複雑化していることから、各々のシステムを一括管理できるシステムの開発が求められていました。そんな中開発された、複数システムを一括管理できるコントロールシステム「IM-NEXT」について紹介いただきました。
(12)「クラウドSaaSによるライブイベントのOTT配信及び再利用」 Harmonic Japan 合同会社
VOS360とは、従来のビデオエンコードおよびビデオ配信をSaaSとして提供するサービスで、コロナ禍で需要が拡大しているライブイベントのOTT配信において、VOS360の先進的な機能と運用効率化、そしてVOS360からのストリームをHE側へ設置する製品(XOS Edge)により再利用するケースを紹介いただきました。
開催日 | 2021年2月16日(火) |
会場 | YouTube Live配信より開催 |
プログラム | 1. 「SRT技術と冗長機能の実装」伊藤忠ケーブルシステム株式会社 [動画] 2. 「AIチャットボットを活用したオンライン窓口」伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 [動画] 3. 「地域課題解決に向けた顔認証」伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 [動画] 4. 「リモートRFスペクトラムモニター」株式会社ヴィレッジアイランド [動画] 5. 「高密度多チャンネル IP マルチビューア」株式会社ヴィレッジアイランド [動画] 6. 「高密度多チャンネルTS同録装置」株式会社ヴィレッジアイランド [動画] 7. 「「徳島5G 革命」を実現するローカル5Gシステム構築」NECネッツエスアイ株式会社 [動画] 8. 「匿名化・リスク評価ツールDOGUE」株式会社KDDI総合研究所 [動画] 9. 「コロナ禍におけるHybridcast VODを活用した卒業式・入学式配信」ジャパンケーブルキャスト株式会社 [動画] 10.「eスポーツの魅力、賃貸事業者向けPCのサブスクリプション提供」株式会社 ゾタック日本 [動画] 11.「全ての機器がコントロール可能に!次世代コントロールシステム「IM-NEXT」」株式会社テレビ北海道 [動画] 12.「クラウドSaaSによるライブイベントのOTT配信及び再利用」Harmonic Japan 合同会社 [動画] |
日本ケーブルラボは2021年3月、「PON導入ガイドライン」を発行しました。
【ガイドライン】
JLabs DOC-079 1.0版「PON導入ガイドライン」
【ガイドラインの概要】
アクセスネットワークの高速化を目的としてFTTHによる光化が進んでいます。このFTTH化ではPONの方式が採用されています。PONの通信方式は、IEEEによるE-PON、そしてITU-TによるG-PONがあり、いずれも高速化(10Gbps)の方式が標準化されています。
今回、すでに1GbpsクラスのPONを導入しているケーブルテレビ事業者が、トラヒック増加対策としてさらなる高速化対応をすべく、10GbpsクラスのPONへ高速化移行する場合の方法や注意点をガイドラインとしてまとめました。
さらに、PON構築の手法として、リモートOLTの利点や留意点について整理するとともに、PONをFTTH向けに利用するだけでなく、5Gの無線基地局向けの利用方法について検討結果をまとめました。
【ガイドラインの構成】
第1章 背景・目的
第2章 高速化移行
2.1 移行ケース
2.2 構築方法
第3章 R-OLT導入
3.1 概要
3.2 導入のメリット
3.3 留意点
第4章 5Gフロントホールへの適用
4.1 概要
4.2 無線基地局の構成
4.3 PONの設置場所
4.4 フロントホール構成案の比較評価
4.5 留意点
第5章 まとめ
Appendix I IEEE802.3ca
I 1 概要
I 2 波長配置
Appendix II Super PON
II 1 概要
II 2 周波数配置など
Appendix III PON仮想化技術
III 1 アクセス網に関する仮想化技術の標準化動向
III 2 アクセス網への仮想化技術の導入例