日本ケーブルラボは2019年4月、IP再放送運用仕様およびIP放送品質測定運用仕様を作成しました。
【仕様書名】
JLabs SPEC-039 1.0版「IP再放送運用仕様」
JLabs SPEC-040 1.0版「IP放送品質測定運用仕様」
【仕様書の概要】
ラボは、技術的観点から検討可能な複数のIP再放送の運用方式をまとめ、IP再放送運用仕様(JLabs SPEC-039)を策定しました。今後は、ケーブルテレビ局の要望に合わせて、仕様の詳細化を予定しています。
併せて、総務省令におけるIP品質技術基準を補足する民間規格として、IP放送における品質測定方法とその運用についても、IP品質測定運用仕様(JLabs SPEC-040)としてとりまとめました。IP放送の品質技術基準が定められたことで必須となった基準値(IPパケット損失/遅延/遅延揺らぎ)の具体的な測定方法と運用方法について詳説しています。なお、品質測定運用仕様は、すでにリリースされたIP自主放送運用仕様(JLabs SPEC-028)にも適応可能です。
【仕様書の構成】
■IP再放送運用仕様(JLabs SPEC-039)
第一編 概要および運用方式の整理
第1章 概要
第2章 運用方式
第3章 解説
Appendix I IPマルチキャスト運用に関する補足事項
Appendix II MMTによるIP配信サービス
Appendix III 仕様に関する実証実験と運用状況
第二編 高度広帯域衛星デジタルIP再放送
第1章 まえがき
第2章 再符号化方式
第3章 再多重化方式
第4章 再暗号化方式
第5章 直接配信方式 (分割TLV方式)
第6章 直接配信方式 (MMT方式)
第三編 地上デジタルIP再放送
第1章 まえがき
第2章 再符号化方式
第3章 再多重化方式
第4章 再暗号化方式
第5章 直接配信方式
第四編 衛星デジタルIP再放送
第1章 まえがき
第2章 再符号化方式
第3章 再多重化方式
第4章 再暗号化方式
第5章 直接配信方式
■IP放送品質測定運用仕様(JLabs SPEC-040)
第1章 概要
1.1 省令における技術的条件
1.2 技術基準値の算定方法と考え方
1.3 用語の定義
第2章 環境条件
2.1 前提条件
2.2 想定トポロジーと測定範囲
第3章 測定方法
3.1 測定を行う時期
3.2 測定に要する時間
3.3 専用測定機器を使用した測定
3.4 汎用測定機器を使用した測定
3.5 測定における留意点
第4章 解説
4.1 現時点での課題
4.2 IP-STBによる統計情報
4.3 プローブによる統計情報
Appendix I 実測実験
I 1 実測実験環境
I 2 実験結果
I 3 考察
Appendix II 物理層とIPパケットの相関実験
II 1 CNの計測実験と結果
II 2 受光パワーの計測と結果
Appendix III パケットロスとFEC