ITU-T SG9※1合同ラポータ会合※2が2019年9月2~6日に中国・広州にて開催されました。本会合において日本ケーブルラボは、J.cable-rf-ip“ケーブルネットワークにおけるRFおよびIPによる二次分配(放送)の要求条件”の勧告草案を提出し、議論しました。今回の草案提出は、本年6月のITU-T SG9会合において、ラボより新たにケーブルテレビのIP放送の要件の勧告策定を提案し、承認されたことを受けたことによるものです。今開催では、昨年11月にラボから勧告策定を提案し承認されたJ.acs-stb“ACSによるSTBの遠隔管理の機能要件”の勧告草案も提出し、議論されています。
また、会合期間中の9月3日にはワークショップが開催され、「アジア・太平洋のケーブルテレビの将来」をテーマとして講演と議論が行われました。
ラボが今回提出した勧告草案J.cable-rf-ipは、従来のRF放送に匹敵する品質をIPマルチキャスト放送でも確保できるようにするために、RFとIPにおいて主に物理層等の要求条件とアーキテクチャを規定するもので、JLabs SPEC-040「IP放送品質測定運用仕様」等に対応しています。またJ.acs-stbは、JLabs SPEC-038「第3世代STB用業界ACS技術仕様書」で規定するACSとSTBの技術要件をITU-T勧告化するものです。
ワークショップでは、統合型マルチメディアクラウドでの4K/8K、OTT連携、IP放送等の新サービスの提供や、スマート端末によるインテリジェントサービスの提供などの講演と議論が行われました。ラボは、「テレビ視聴用多目的タブレット」と題して、DLNAによるセカンドスクリーン、その拡張としてのリモート視聴、リモコン機能等について紹介しました。
※1 ITU-T SG9(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector Study Group 9)
ITU-Tは、国際連合の専門機関の一つである国際電気通信連合ITUにおいて電気通信関係の国際標準化を扱う部門。SG9は、ITU-Tにおいて映像・音声伝送及び統合型広帯域ケーブル網を扱う研究委員会
※2 合同ラポータ会合
次回のSG9会合に向けて、各課題の検討に加えて課題間に共通する検討を行うことで作業の進捗を図る会合

