J:COM板橋、UR都市機構高島平団地でJ:COMサービスの提供開始
~光ケーブルを利用してサービス導入を実現~
株式会社ジュピターテレコム
株式会社ジェイコムイースト板橋局(J:COM板橋)
株式会社ジェイコムイースト 板橋局(J:COM 板橋)は8月29日から、板橋区高島平2丁目並びに3丁目に所在するUR都市機構高島平団地の全ての賃貸棟、30棟約8,300世帯を対象にJ:COMサービスの提供を順次開始しました。
導入にあたり、高島平団地は無電柱エリアであったことから、電柱共架によるHFCケーブル敷設ではなく、通信事業者の光ファイバーを利用して各棟と接続することで、J:COMサービス提供を実現しましたが、導入に至るまでのエピソードを紹介します。
当初、建物への接続はRFoGの採用を検討しました。RFoGの懸念事項としてOBI(Optical Beat Interference:上りの光信号衝突)による通信品質劣化の可能性があることはご存知かと思いますが、以前、戸建を想定した発生予測では、OBIの発生比率が非常に低く、また、仮に発生した場合も一時的に上りの変調レートを下げて耐雑音性を向上させることでOBIを回避することが可能と考えていました。
しかしながら、約8,300世帯の大規模集合住宅群へのサービス導入であることと、OBI対応として変調レートを下げることは通信速度低下にも繋がり、サービス品質に影響を与える可能性があることから、改めて高トラフィックを想定した負荷テストを実施したところ、OBIの影響で長時間に亘る速度低下が確認されました。

また、HEからの光送信器は比較的に安価な直接変調器(近距離用の光送信機)で充分信号が届く見込みでしたが、意外にも開通したファイバーの反射が大きく、映像にブロックノイズが出るほど下りのSNRが劣化する状況でした。
結果、外部変調器(長距離用光送信機)を用いて棟内にノードを設置することでサービス提供を可能にしました。
通信事業者の光ファイバー利用にあたっては、自社ファイバーと異なり、品質の変動幅が大きいことを想定して、対応策をとっていくことが重要と言えます。

実構築時における問題発生はある程度想定していましたが、想定よりも悪い条件下で、予定通りにサービスを開始出来たのは、実験計画から最悪ケースを考慮した工程を組み、検証を重ねた成果でした。
今後においても様々な障壁や課題等が出てくるかと考えますが、新技術へのチャレンジや地道な実証検証等も重ね、サービス品質の維持・向上に努めて行く所存です。
以上