ITU-T SG9*1課題1*2と課題4*3の合同中間会合、および課題1の中間会合が2022年12月13日にリモートで開催されました。本会合において日本ケーブルラボは、ケーブルテレビのIP放送の要件に関する寄書4件を提案しました。
1つ目の寄書は、前回2022年9月に承認された『ケーブルテレビのための5Gシステム利用の要求条件』の勧告を策定する作業項目を、要求条件策定とアーキテクチャ策定の2つの作業項目に分割するもので、合意されました。
2つ目は、『ケーブルテレビのための5Gシステム利用の要求条件』の勧告案です。議論の結果、こちらも合意され、2023年完成を目指します。
3つ目は、上記要求条件に対応するケーブルテレビシステムのアーキテクチャと構成する各部の機能を規定する勧告案です。議論の結果、記述の明確化を図り次回会合に審議することが合意されました(2024年完成予定)。
これら3つの提案は、辺地共聴施設におけるケーブルテレビの視聴も対象とするものであることから、課題1と課題4の合同中間会合で議論されました。
4つ目の提案は、『ケーブルテレビシステムのIP化のための要求条件』の勧告案です。ケーブルテレビサービスを現在主流のRF方式からIP方式に移行するいくつかのシナリオを念頭に、移行前のRF網/IP網が満たすべき前提条件、移行後の要求条件、および移行オプションについて提案し、こちらも合意されました。(2024年完成予定)。
次回会合は、2023年4~5月開催予定です。
- ITU-T SG9(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector Study Group 9)
- ITU-Tは、国際連合の専門機関の一つである国際電気通信連合ITUの部門の一つで、電気通信関係の国際標準化を扱っています。SG9は、ITU-Tにおける映像・音声伝送および統合型広帯域ケーブル網を扱う研究委員会です。
- 研究課題1: 映像基幹伝送
- 研究課題4:開発途上国向けSG9勧告活用ガイドライン策定