日本ケーブルラボは2025年12月16日(火)、第69回ラボワークショップ「一変する日常~セキュリティを怠っていませんか~」を開催しました。
近年、ランサムウェアや標的型攻撃はますます巧妙化しており、地政学リスクの高まりやAI技術の進展も、サイバー脅威を一層深刻なものとしています。こうした状況を受け、政府は「サイバー対処能力強化法」の制定や「国家サイバー統括室」の設置など、国民生活と安全を守るための能動的な防御体制の整備を急いでいます。
今回のワークショップでは、近年注目を集める生成AIの安全性に関する議論「AIセーフティ」をはじめ、我々ケーブル事業者にとって喫緊の課題であるフィッシングメール対策や、サイバーインシデントに対する脆弱性管理に焦点を当て、最新のサイバーセキュリティの動向と、ケーブル事業者として取るべき実践的な対策について事例を交えて紹介しました。
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日時・場所
2025年12月16日(火)14:00~16:00
Zoom Webinarによるオンライン配信
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参加者数
186名(正会員124名、66社)
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プログラム
当日の講演動画はこちらに掲載しています。会員ログインの上、ご覧ください。
※講演者の希望により視聴できない動画があります。あらかじめご了承ください
- 「ラボのケーブルテレビ事業者セキュリティ対策向上の取組み」 一般社団法人日本ケーブルラボ
- ラボのセキュリティ対策向上の活動として、発行した「セキュリティ調査報告書やセキュリティガイド(技術者編)」の概要、人材育成セミナーの実施状況を紹介しました。特に今年6月発行の調査報告書4.0版で追加したサプライチェーン対策や、新たに公開したセキュリティ関連リンク集の活用を呼びかけ、業界全体のセキュリティレベル向上を訴えました。
- 「サイバー攻撃の進化とサイバー脅威インテリジェンス」 兵庫県立大学大学院(ラボアドバイサー)
- ランサムウェアや生成AIを悪用した最新の攻撃事例を解説し、防御側も外部情報を積極的に活用する「サイバー脅威インテリジェンス」の重要性を説明しました。攻撃の兆候を早期に検知するため、高価なツールに頼らずとも、まずは関連ニュースの収集などスモールスタートで取り組むべきであると提言しました。
- 「フィッシングメール等迷惑メールの最新動向と対策状況について」 一般財団法人日本データ通信協会
- 日本が標的となっているフィッシングメールの現状や、送信ドメイン認証技術「DMARC」の重要性と普及状況を解説しました。総務省の要請を受けたフィルタリング強化の必要性とともに、利用者側も「開かない・タップしない・入力しない」という基本動作を徹底し、ゼロトラストの意識を持つことが重要だと説明しました。
- 「スターキャットのISMS認証取得までの道のりと運用の現状」 スターキャット株式会社
- 全社でのISMS認証取得プロジェクトの経緯と運用状況を報告しました。認証取得自体を目的とせず、社員の意識変革と組織力強化を目指した取り組みや、現場での台帳作成や内部監査の苦労を乗り越え、委員会活動が形骸化せずに「前向きにリスクを減らす場」へと進化した実例を紹介しました。
- 「インシデント事例から見る、CATV事業者に求められる備え」 富士通ネットワークソリューションズ株式会社
- VPN機器の脆弱性や管理不備を突いたインシデント事例を基に、CATV事業者に求められる備えを解説しました。脆弱性対策や資産管理に加え、侵入を前提とした初動対応計画の策定やログ設定の強化など、ポリシー、ネットワーク、ソリューションが三位一体となった実効性のある対策を説明しました。
- 「ゼロトラスト時代の特権アクセス管理」 フォーティネットジャパン合同会社
- VPNの脆弱性を突く被害が増加する中、ゼロトラストアクセス(ZTNA)への移行の重要性を解説しました。さらに、重要資産へのアクセスを厳格に管理する特権アクセス管理(PAM)の仕組み、また継続的な検証と最小権限の原則に基づき、攻撃対象領域を最小化するセキュリティ対策を解説しました。