ケーブルワン 第2コミチャンで「防災チャンネル」放送開始
株式会社ケーブルワン
佐賀県のケーブルワン【代表取締役社長:大野裕志 サービスエリア:武雄市(一部除く)および杵島郡全域】では、今年6月から第2コミチャン(121ch)で、「防災チャンネル」の放送を開始した。
<防災チャンネルの経緯と目的>
武雄市や杵島郡は、低平地を蛇行しながら流れる六角川、軟弱な地盤、干満の差が激しい有明海という地理的な要因で、長年水害に悩まされてきた。近年は、排水ポンプの設置や堤防のかさ上げなどで、河川のはん濫自体は減ったが、いわゆるゲリラ豪雨により、市内の交差点などの水はけが間に合わず、冠水する事態が発生するようになった。これまでケーブルワンでは、大規模な水害発生時には「災害報道」を行ってきたが、「どの程度の被害が出たら放送を開始するのか」など、放送開始のタイミングなど、もどかしい状態であった。
そこで、被害が予想される箇所などにカメラを設置し、視聴者にリアルタイムの情報をテレビを通して簡単に得てもらい、被害状況の把握や避難の必要性などを判断する事に役立ててもらうことを目的に、防災チャンネルを立ち上げた。
<防災チャンネルの概要>
「防災チャンネル」では、お天気情報(ウェザーニュース)とともに、国土交通省九州地方整備局武雄河川事務所が六角川支流に設置した河川監視カメラ5台の映像、武雄市が六角川、松浦川に設置した防災情報カメラの映像、ケーブルワンが大雨時に度々通行止めとなる「下西山交差点」(2本の国道が交差)に設置した道路監視カメラの映像を、24時間、365日放送する。
武雄河川事務所の河川監視カメラや武雄市の防災情報カメラは、WEB上で、公開されているが、スマートフォンやパソコンが使えない人でも、テレビを通して、それらの情報を得ることができる。
また、2段の文字スーパー表示領域があり、火災情報、気象警報、河川水位、交通情報、警戒情報などを自動及び任意で表示できる。(添付画像参照)
<自治体や国土交通省武雄河川事務所との協力関係>
六角川流域では、平成2年に、大洪水に見舞われ、(最大浸水5m、2階の軒下まで浸かる家も)その翌年、武雄河川事務所管内の水害常習箇所に河川監視カメラが設置された。これまでも水害時に災害報道を行ってきた弊社に対し、その画像提供が許可された。以後、武雄河川事務所とは、災害報道への協力、防災情報の発信などの協力関係を築いている。
また、平成18年に設置された「佐賀平野大規模浸水危機管理対策検討会」に参加し、関係機関と防災に関する施策の検討を行ってきた。その施策の中に、「河川監視カメラの有効活用」の項目があり、今回の提供依頼に関しても、積極的に協力を頂いた。
また、武雄市からも、災害時に災害対策本部等からの映像中継や情報提供などを受けており、今回の映像提供に関しても、「市民の安全安心に係わる情報」として協力頂いた。なお、武雄河川事務所、武雄市、ケーブルワンの3者で「防災に関する相互の情報提供に関する協定」を締結している。
<防災チャンネルのシステム概要>
河川監視カメラの映像伝送のため、局舎と河川事務所間(約900m)に光ファーバーケーブルを敷設。河川事務所内の映像分配装置から、ネットワークビデオトランスミッター(5台)、メディアコンバーター、PoE HUBで伝送。
武雄市防災情報カメラは、HPの画像をスキャン。交差点カメラも監視用IPカメラを使用。全8台のカメラ映像を㈱サテライトコミュニケーションズネットワーク(本社:鳥取県米子市、代表取締役:高橋孝之)の「コミネット マルチ画面ソリューション」で合成。また、佐賀県が運営する「防災ネットあんあん」のメール配信情報などを活用し、防災情報の文字スーパーも表示する。


【プレスリリース】
情報カメラを活用した「防災チャンネル」の放送開始
【お問い合わせ先】
株式会社ケーブルワン
佐賀県武雄市武雄町昭和360
TEL:0954-23-7511
クリエイディブ事業部 前田 雄次