2019年5月28日から6月1日まで台湾・台北市にて「COMPUTEX TAIPEI 2019」が開催されました。ラボからは2名が参加し、技術調査を行いました。
COMPUTEX TAIPEI(主催:台湾貿易センター、台北コンピューター協会)は1981年より毎年開催されている世界有数のICTとIoTに関する見本市で、今年は4万人以上が来場しました。この展示会の特徴は、最先端技術の発表のみならず、ローテク&コストも重視した商品の展示が多く、171カ国からバイヤーが参加する商談会としての位置づけが強いことです。ローテクノロジーながら生産性を向上させたもの、既存製品同士を組み合わせたアイデア製品も展示されます。また、最先端技術に関しては講演も行われます。
今年の主なテーマとして「AI&IoT」、「5G」、「ブロックチェーン」、「イノベーション&スタートアップ」、「ゲーミング&VR」の5つが挙げられます。
テーマ別に講演が行われるフォーラムでは、AIと5Gに関して発表が行われました。
Qualcommからは、ここ数年間の5Gのマイルストーンと自社の開発取組について紹介があったほか、IBMからは、AIは今や身近な技術となり、機械-人間 のギャップを埋めることができるということを事例を挙げて説明がありました。またARMからは、スマートフォン、ウェアラブル、エッジサーバー、自動化の分野に注目していること、NVIDIAからはヘルスケア、ロボティクス、AI、輸送の分野に注目しているとのプレゼンがありました。
また基調講演では、AMDのプレジデント兼CEOによるIntelとAMDの覇権争いの話題が注目を集めました。両社の競合により、性能向上やコスト低下が期待されるとのことです。
展示会場では、AIを活用したホテルの無人チェックインや無人POSなどのSmart化(無人化)、画像(顔、モノ)認識ソリューションが大きなトレンドでした。
IoT/スマートホーム関連製品の無線方式はWi-Fi、Bluetooth、ZigBee、Z-WAVE、LTE-M、Wi-SUNとあらゆる方式のソリューションが展示されており、各社とも安定性やセキュリティ面を考慮して方式を採用しているということで、ラボとしてもケーブルテレビ業界における最適な方式を検討していく必要があると認識しました。
新しい技術・製品では、RealTek社が世界初となるAV1(AOMedia Video 1)に対応したビデオデコーダ処理ICを展示していました。この技術は8KテレビやSTBの開発期間を劇的に短縮するものです。5Gでは、28GHz帯に対応したCPEをGemtek社とAskey社が出展していました(試作品、モック含む)。AU(基地局)の出展はありませんでした。Wi-Fiでは、Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)やメッシュWi-Fi、ならびにトライバンドに対応した製品の展示が多数ありましたが、展示会全体の印象としては高速化よりも価格重視のラインナップとなっていました。また、Wi-Fi 6をサポートするマザーボードやノートPCの展示も見られました。
Innovex(スタートアップ)パビリオンでは日本のベンチャー企業が複数社出展しており、その内容はコミュニケーションロボット、Tibbo-Pi(Raspberry-Pi+汎用拡張ボードから成る汎用IoTデバイス)、VR関連、3Dセンサ、レコメンド(観光向け)などでした。



