日本ケーブルラボは、ラボが運用仕様書等により日本で標準化した技術仕様のうち、国際標準化が望ましいものについて、国際電気通信連合ITUの専門委員会であるITU-T SG9の場で国際標準化を進めています。このたび、ITU-T SG9※1会合が2016年8月29日から9月2日まで開催され、ラボも審議に参加しました。その中で、昨年6月にラボが提案し勧告案の策定が開始されていた次の2件について勧告を最終承認段階に進めることができました(AAP※2合意されました)。
・マルチDRM環境でのケーブルテレビシステムのIP-VOD DRM仕様
勧告名:J.1006 “Specification of IP-VOD DRM for cable television multiscreen system in Multi-DRM environment”
・4K UHDTV対応ケーブルSTBの要求条件と機能仕様
勧告名:J.297 “Requirements and functional specification of cable set top box for 4K ultra high definition television”
ラボは、高度化するケーブルテレビサービスの国際標準化に、今後も積極的に取り組みます。
ラボが策定した勧告の概要は次のとおりです。
「マルチDRM環境でのケーブルテレビシステムのIP-VOD DRM仕様」の勧告は、日本でラボが標準化した「IP-VODサービス運用仕様」(JLabs SPEC-030 1.0版)に沿ったものであり、ISO/IEC※3が規定した、端末の能力やネットワークの帯域などに応じてビットレートを切り替えて最適なビデオコンテンツの配信を可能にするMPEG-DASHと、複数のDRMが使用される環境でコンテンツ配信網のストレージの縮減効果をもたらす共通暗号化方式CENCをIP-VODサービスに適用する技術仕様を国際標準規格とするものです。
また「4K UHDTV対応ケーブルSTBの要求条件と機能仕様」の勧告は、ラボが「第3世代STBサービス・機能要件書」(JLabs DOC-025 1.0版)および「第3世代STBガイドライン」(JLabs DOC-026 1.1版)において日本で標準化した4K UHDTV STBのRFリニア、IPリニア、IP-VOD機能についての要求条件と機能仕様を国際標準規格とするものです。
※1 ITU-T SG9(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector Study Group 9)
ITU-Tは、国際連合の専門機関の一つである国際電気通信連合ITUにおいて電気通信関係の国際標準化を扱う部門。SG9は、ITU-Tにおいて映像・音声伝送及び統合型広帯域ケーブル網を扱う研究委員会。
※2 AAP(Alternative Approval Process:代替承認手続き)
勧告案は、SG会合で合意された後、ITU-T構成国と部門構成員により4週間レビューされ、期間内に反対意見がなければ自動的に承認され勧告となる。
※3 ISO/IEC
国際標準化機構(ISO;International Organization for Standardization)と国際電気標準会議(IEC;International Electrotechnical Commission)の合同プロジェクトであり、情報技術(IT)分野の標準化を行っている。